寒中お見舞い申し上げます。寒い日が続いていますね。東京出身のHさんいわく、元旦の東京は快晴で、初日の出もきれいに見えたとか。羨ましい!

 私の故郷・新潟の元旦は、雪国らしく1日中、雪が降り積もっていました。雪に喜んでいたのは、犬と小学2年生の甥っこだけ。ただ、甥っ子と一緒に犬の散歩に行った時、久しぶりの新雪の感触には少しだけ感動しました。

 新潟は北海道や長野とは違い、水分を多く含む雪が多く、ベチャベチャしていることがほとんど。でも、元旦はフワフワの雪が積もり、まっさらな雪の上を歩くと、「サクッ、サクッ」と気持ちのいい音が鳴りました。ひとつも足跡がついていない雪の上を歩くのは、雪国でしか味わえない快感です。

 さて、今週から仕事始めの人も多かったことでしょう。年末年始の疲れが出る頃かと思いますので、ご自愛いただけたらと思います。

 弊社は暦通り4日から始まり、バタバタとした日々を送っています。最もバタバタしているのは、もちろん編集長です。講演やら原稿執筆やらで、お忙しくされています。

 先日も早朝からとりかかった締め切りの原稿を書き上げ、お昼には都内で行なわれた賀詞交換会へと出かけられました。時間的にはギリギリだったこともあり、編集長はいつも以上にバタバタとされていました。

 そのため、忘れ物がいくつかあったのでしょう。玄関では何度かドアの開け閉めする音が聞こえました。そして、3度目か4度目の「ガチャ」とドアが閉まる音がし、シーン……。玄関が静まり返ったため、「ようやく出かけられたんだな」と思っていた、その矢先のことでした。

 ガチャッと再びドアが開く音がするとともに、玄関から「H~!」という声が聞こえてきました。
「あれ、また忘れ物かしら? はぁい!」
 そう言って、Hさんが玄関に向かうと、2人の会話がスタッフルームまで聞こえてきました。

「今日の会場って、どこだったかなぁ?」
「えっと、えっと……」

 Hさんからはホテルの名前がなかなか出てきません。しかし、すぐに「あ!」という声が聞こえてきました。もちろん、お店の名前が出てくるのかと思ったのですが……次に聞こえてきたのは意外な答えでした。

「中華料理です!」とHさん。スタッフルームでは他のスタッフたちが「えっ!?」と驚いたのは言うまでもありません。

「中華料理って、お店の名前ではないんじゃぁ……」
「それで辿りついたら、すごいですよね(笑)」
「タクシーの運転手も困るんじゃないですか?」

 ところが、編集長は「あ、そうか、そうか。中華料理ね。わかった。ありがとう! じゃあ、行ってくるよ」と納得されて行ってしまったのです。

「えぇ!? うそ! 中華料理でわかったなんて、編集長すごい!」
「いやいや、さすがの編集長でもたどり着けないと思いますよ」
「タクシーの運転手に『中華料理まで』と言っても、わからないですよね(笑)」

 Hさん以外のスタッフは「絶対にタクシーの中から電話がかかってくるはず」とにらんでいたのですが……。

 結局、電話はかかってきませんでした。果たして、編集長はタクシーの運転手に何と言って会場まで行ったのでしょうか。今も謎のままです。

 そして、改めてO型の編集長とB型のHさんの不思議な会話には、A型の私はついていけないと思った2013年のスタートでした。

(スタッフS)
◎バックナンバーはこちらから