８月19日（木）
◇準々決勝
一二三、２試合連続完投
東海大相模（神奈川） 10 ＝ １０１０２００２４
九州学院（熊本） ３ ＝ ０００００００３０
東海大相模は初回、２死三塁から４番・大城卓三（３年）が詰まりながらもレフト前に運び、渡辺が先制のホームを踏んだ。その後も効率よく得点を重ね、じわりじわりと九州学院を引き離していった。一方、九州学院は１、２回とランナーを三塁まで進めるも、あと一本が出ず、得点することができなかった。攻撃でリズムに乗り切れない九州学院は３回表、今度は守備に乱れが生じた。初戦から一人で投げてきたエース渡辺政孝（３年）がストレートの四球で先頭打者を出すと、次打者の送りバントを一塁手、二塁手がともに打球を捕りに行ってしまい、一塁へのベースカバー不在で内野安打とされる。３番・田中俊太（２年）に送りバントを決められ、続く大城の犠飛で１点を失った。
８回裏、強打の九州学院がようやく本領を発揮し、一二三に襲いかかった。１死一、二塁から７番・坂井宏史朗（２年）が左中間を真っ二つに割る二塁打を放ち、２走者が返った。さらに２死三塁から代打・岩田尚樹（３年）にもタイムリーが出て、３点差に迫った。
だが、東海大相模は９回表、九州学院の３番手・宮崎一誠（２年）を攻めて４点を追加し、流れを渡さなかった。その裏、立ち直った一二三は危なげないピッチングで三者凡退に切ってとり、試合巧者ぶりを発揮した東海大相模が準決勝進出を決めた。
１点差死守し、29年ぶり４強
報徳学園（兵庫） ２ ＝ ００１００００１０
新潟明訓 １ ＝ ０００００００１０
３回表、報徳学園は先頭の８番・田村伊知郎（１年）が粘って四球で出塁すると、９番・長谷場隆（３年）は相手守備のミスでセーフとなる。１番・八代和真（３年）が送りバントを決めて二、三塁とすると次打者は内野ゴロに倒れるも、３番・中島一夢（３年）が真ん中低めの変化球をセンターへきれいに弾き返し、田村が先制のホームを踏んだ。その後は両者ともに毎回のようにランナーを出すも得点を奪うことができず、膠着状態となった。
再び試合が動いたのは８回だった。まずは先攻の報徳学園が１死二塁と追加点のチャンスをつくる。ここで新潟明訓は先発・池田駿（３年）から２番手・神田健太（３年）にスイッチした。その神田から中島が一塁線を破るタイムリーを放ち、報徳学園に貴重な追加点が入る。
その裏、新潟明訓は１死から１番・山本英晶（３年）がヒットで出塁すると、次打者が送りバントを決め、２死ながら二塁に。主将の田村昌大（３年）が真ん中ストレートをジャストミートし、レフトへ。山本が一気にホームへ返り、１点を返した。さらに柄沢もヒットで続き、一、二塁とする。ここで報徳学園は田村からエース大西一成（３年）にスイッチした。大西は次打者を内野ゴロに打ち取り、１点差を死守。大西は最終回も新潟明訓打線を三者凡退に切ってとり、報徳学園が接戦を制して29年ぶりのベスト４進出を決めた。
【プロ野球】
◇セ・リーグ
中日、吉見の完封で２位浮上（中日11勝７敗、ナゴヤドーム）
巨人 ０ ＝ ０００００００００
中日 ３ ＝ ０２００００１００×
勝利投手 吉見（11勝６敗）
敗戦投手 内海（７勝６敗）
新井、勝ち越し打含む６打点（阪神11勝４敗、横浜）
阪神 10 ＝ ００３０４１０２０
横浜 ４ ＝ １００００２０１０
勝利投手 安藤（２勝３敗）
敗戦投手 藤江（１勝２敗）
本塁打 （阪）新井15号２ラン
（横）村田19号ソロ
由規、８回２失点で自身４連勝（ヤクルト10勝６敗、マツダスタジアム）
東京ヤクルト ７ ＝ ５１００００１００
広島 ２ ＝ ０００２０００００
勝利投手 由規（９勝６敗）
敗戦投手 スタルツ（４勝９敗）
本塁打 （ヤ）宮本２号３ラン
◇パ・リーグ
唐川、４安打完封（ロッテ12勝８敗１分、東京ドーム）
千葉ロッテ ７ ＝ ０００００４２１０
北海道日本ハム ０ ＝ ０００００００００
勝利投手 唐川（５勝３敗）
敗戦投手 中村（１勝１敗）
本塁打 （ロ）サブロー14号満塁
下山、サヨナラ弾（オリックス14勝７敗、スカイマーク）
東北楽天 ５ ＝ ０１２０２００００
オリックス ６ ＝ ００２２０１００１×
勝利投手 岸田（６勝５敗８Ｓ）
敗戦投手 片山（１勝２敗）
本塁打 （楽）山崎23号ソロ
（オ）下山１号ソロ
ソフトバンク、連敗で自力Ｖ消滅（西武14勝７敗、西武ドーム）
福岡ソフトバンク １ ＝ ０１０００００００
埼玉西武 ５ ＝ ００１１３０００×
勝利投手 野上（２勝２敗）
敗戦投手 大場（０勝１敗）
本塁打 （ソ）多村19号ソロ
（西）フェルナンデス５号ソロ