ブルーシー・アンド・グリーンランド(B&G)財団では1976年から青少年育成事業としてB&G体験クルーズを実施している。日本全国から集まった子どもたちが大型客船「ふじ丸」に乗船し、世界自然遺産の候補地で「東洋のガラパゴス」と呼ばれる小笠原への体験航海と現地での自然体験活動を行う。海や自然を理解し、大切にする心を育て、船上での団体生活を通じて、思いやりと友情を育み、豊かな人間育成を図ることを目的としている。今年も日本財団の助成を受け、春休み期間中の3月26日から31日まで5泊6日の日程で実施される予定で、現在、参加者を募集中だ。

 大海原での感動体験が子どもたちをたくましく育てる

 過去33年に及ぶ体験クルーズの参加者総数は約6万人に達する。対象は全国各地の小学4年生から中学生3年生までの500名。海や自然の中での体験活動や集団生活を行うことで、(1)自然との共生や環境保護の大切さを学ぶ、(2)礼節を学びコミュニケーション能力を育てる、(3)他人の個性を尊重し、お互いを敬う心を育てる、(4)異なる年齢間での交流を深める、(5)助け合い、人を思いやる心を育てる、といった狙いがある。

 今回の体験クルーズでは、「ふじ丸」の船上で、特別天然記念物に指定されている国際保護鳥「アホウドリ」とその生息地である鳥島の観察、海や海洋生物に関する貴重な講義などを実施する予定だ。また小笠原では感動のホエールウォッチングをはじめ、どこまでも澄みゆく海でのマリンスポーツや亜熱帯植物の観察など、小笠原ならではの自然を満喫する。

 参加した子どもたちからは「たくさんの友達ができました」「みんなで協力することのすばらしさがわかりました」「本当に自然を守り大切にしたいと思いました」などの感想が毎回多く寄せられている。また、保護者からも精神的に一回りたくましくなった我が子に驚く声が多数聞かれている。

 教育分野の研究で実績の高い(株)学研教育総合研究所が、このB&G体験クルーズの教育的効果について調査を行っている。それによると、体験クルーズでの日常では得られない様々な感動体験が好奇心を刺激し、子どもたちの心を大きく動かす。こうした経験が「自主・自立」や「学習意欲」を高め、子どもの価値観にも良い影響を与えていると高く評価している。

 最高の仲間たちとともに、子どもたちをたくましく育てる感動の船旅。参加締め切りは2月14日まで(代理店必着。定員に達した場合は募集期間中でも締め切り)。詳しくは下記バナーからB&G財団のホームページにアクセスしてください。