日本サッカー協会の小倉純二会長は4日、パラグアイ・アスンシオンで南米サッカー連盟会長ニコラス・レオスと会談し、日本代表が7月に参加予定だったコパ・アメリカ(南米選手権)の出場辞退が決定した。日本は招待国としてこの大会に参加予定だったが、東日本大震災のために、新たに組み直されたJリーグのスケジュールが、コパ・アメリカの日程と重なることから、満足な代表編成ができないことを理由に出場を断念した。
 当初、日本代表は、7月にアルゼンチンで開催されるコパ・アメリカに招待国として、12年ぶりに出場予定だった。しかし、東日本大震災の影響を受け、延期されていたJリーグの日程が、7月に組み込まれることとなった。それにより、Jクラブ所属選手の招集が困難となったことで、若手を中心にしたチーム編成など代案を考えて、出場の可能性を探った。しかしどれも実現にはいたらず、やむを得ず出場断念を決めた。
 日本代表にとって、2014年のブラジルW杯に向けて、アウェイでの真剣勝負を経験する場を失ったのは、大きな痛手だ。協会は、代表の強化スケジュールを再び組み直す必要に迫られそうだ。