2011年も残すところ、あとわずかとなりました。今年もたくさんの読者にご愛読いただきましたこと、心より感謝申し上げます。今年は3月に東日本大震災が起き、東北地方を中心に日本は未曾有の被害を受けました。被災地では未だに多くの問題が山積し、福島の原発事故による影響も続いています。その余波はスポーツ界にも広がり、国内情勢が混迷を極める中、スポーツへの意義を問われた1年でもありました。そんな中、“なでしこジャパン”こと、サッカー女子日本代表がW杯で悲願の初優勝を果たし、国民に勇気と元気、感動を与えてくれました。改めて“スポーツの力”を感じた人も多かったのではないでしょうか。来年はいよいよ、ロンドンオリンピック・パラリンピックが開催されます。代表選手たちは皆、特別な思いで日の丸を背負うことでしょう。数多くの名シーン・名場面の誕生を期待したいですね。
 さて、当サイトへの1年間のご愛読に感謝し、プレゼントをご用意いたしました。アンケートにお答えいただいた方の中から、それぞれ1名ずつプレゼントいたします。たくさんのご応募お待ちしています!
★プレゼント★
〇プロ野球・松中信彦選手(福岡ソフトバンク)サインボール
〇プロ野球・中島裕之選手(埼玉西武)サインボール
〇プロ野球・長野久義選手(巨人)サインボール
○プロ野球・澤村拓一選手(巨人)サインボール
〇プロ野球・青木宣親選手(東京ヤクルト)サインボール
〇プロ野球・宮本慎也選手(東京ヤクルト)サインボール

○女子サッカー日本代表・宮間あや選手(岡山湯郷Belle)サイン色紙
〇サッカー・酒井宏樹選手(柏レイソル)サイン色紙
〇サッカー・北嶋秀朗選手(柏レイソル)サイン色紙
○サッカー・権田修一選手(FC東京)サイン色紙

○ラグビー日本代表・小野澤宏時選手(サントリーサンゴリアス)サイン色紙
○ラグビー・岩出雅之監督(帝京大)サイン色紙
○ラグビー・森田佳寿選手(帝京大)サイン色紙

〇ボクシングWBC世界ミニマム級王者・井岡一翔選手サイン色紙
〇レスリング男子フリースタイル66キロ級ロンドン五輪代表・米満達弘選手サイン色紙
○競歩ロンドン五輪代表・森岡紘一朗選手サイン色紙
〇女子重量挙げロンドン五輪代表・三宅宏実選手サイン色紙
○トライアスロンロンドン五輪代表・上田藍選手サイン色紙
○近代五種ロンドン五輪代表・黒須成美選手サイン色紙
〇女子柔道48キロ級・浅見八瑠奈選手サイン色紙
〇競泳・寺川綾選手サイン色紙
〇車いすテニス・国枝慎吾選手サイン色紙

〇埼玉西武カレンダー
〇「ジョージア魂」賞カレンダー

 ご希望の方はより、本文の最初に「年末年始プレゼント希望」と明記の上、「2012年、あなたが注目するスポーツまたは選手とその理由」、お名前、年齢、住所、電話番号、商品名(いずれか第3希望まで)を明記の上、サイトへのご感想などがございましたら、お書き添えの上、ご応募ください。当選は商品の発送をもってかえさせていただきます。なお、いただいた個人情報はプレゼントの抽選、発送以外の業務には使用致しません。多数のご応募、お待ちしております。
※締切:2012年1月6日(金)まで。


 格闘技からサッカー、駅伝までもりだくさん! 〜年末年始スポーツスケジュール〜
★12月31日★
<ボクシングトリプル世界戦> 内山、ブランクに不安 井岡はKOなるか 細野、2度目の挑戦

 2011年の大晦日はボクシング祭りだ。
 横浜と大阪を舞台に世界タイトルマッチが3試合実施される。地上波でも2局にわたって中継が決定。世界王者が史上最多の8名に増えた今年の日本ボクシング界を締めくくる年越しになった。

 WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志(ワタナベ)は1月以来、11カ月ぶりの防衛戦を迎える。前戦で3試合連続のKO防衛を果たしたものの右手甲を脱臼。復帰まで時間がかかった。対するは暫定王者のホルヘ・ソリス(メキシコ)。本来は1月の試合で対戦予定だったが、ソリスが気管支肺炎にかかり、幻に終わったカードだ。過去46戦して敗戦はわずかに3つ。その敗れた相手はマニー・パッキャオ(フィリピン)、ユリオルキス・ガンボア(キューバ)らとビッグネームが並ぶ。

 強敵中の強敵と戦うにあたって、約1年のブランクは不安材料だ。ただ得意の右を痛めたことで、その分、左のパンチを磨く時間ができた。多彩なジャブにはもともと定評があるだけに、どのようなコンビネーションを展開するかに注目したい。

 2度目の防衛戦に臨むWBC世界ミニマム級王者の井岡一翔(井岡)に死角はない。挑戦者のヨードグン・トーチャルンチャイ(タイ)は無敗のキャリアを誇るが、ランキングは9位。特筆すべき特徴もなく、体格でも身長、リーチともに王者のほうが上回る。「帰り際に“ええ試合やったなぁ。また観に行きたいなぁ”と言ってもらえれば最高」と語る王者にとって、結果はもちろん内容でも観客を魅了したい。

 WBA世界フェザー級王座のベルトを狙う細野悟(大橋)は2度目の世界挑戦。しかし、ベルトを保持するセレスティノ・カバジェロ(パナマ)はスーパーバンタム級の王座を10度も防衛して、2階級制覇を達成した実力者だ。その牙城を崩すのは容易ではない。身長では10センチ、リーチで19センチ下回り、中途半端な距離感ではやられる。レゲエミュージシャンでもある王者の独特のリズムにはまらないよう気をつけたい。

▼WBA世界スーパーフェザー級王座統一戦 王者・内山高志 × 暫定王者・ホルヘ・ソリス
  WBA世界フェザー級タイトルマッチ 王者・セレスティノ・カバジェロ × 挑戦者・細野悟(横浜文化体育館、17:00〜)
▼WBC世界ミニマム級タイトルマッチ 王者・井岡一翔 × 挑戦者・ヨードグン・トーチャルンチャイ(大阪府立体育会館、15:30〜)

<元気ですか!! 大晦日!! 2011> 石井とヒョードルの対決が実現! 注目カード多数

 開催が危ぶまれていた大晦日の格闘技イベントだが、今年も何とか継続の運びとなった。近年、イベントを主導してきた株式会社FEGがファイトマネー未払い問題に揺れ、撤退。今回はアントニオ猪木がゼネラルプロデューサーを務め、DREAMとIGFが共催で実施する。残念ながら地上波での放送予定もなく、世間的な注目度は決して高くない。しかし、内容はDREAMのタイトルマッチやトーナメントあり、IGFとの対抗戦あり、女子格闘技あり、キックボクシングありと充実している。

 なかでもメインイベントの石井慧vs.エメリヤーエンコ・ヒョードルは楽しみな一戦だ。ヒョードルはかつてPRIDEのリングで活躍し、「人類最強」と言われた男。全盛期の強さはもはや見る影もないが、日本での試合は4年ぶり。日本でのラストマッチとなる可能性もある。石井は総合格闘技への転向時から、そのヒョードルとの対戦を熱望してきた。今年の石井はStrike Forceへの参戦が流れるなど、なかなか試合に恵まれなかった。憧れの相手を倒し、存在をアピールしたい。

 また2年連続、MIXルールでの戦いに挑む長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾)にも注目しておきたい。昨年は青木真也(パラエストラ東京)と対戦。不利な総合ルールに突入し、相手がタックルに来たところをヒザで蹴り上げ、劇的なKO勝ちを収めた。今年は菊野克紀(ALLIANCE)と対戦する。菊野はキックを練習し、長島も打撃戦を望んでいるようだが、どんな展開になるか予断を許さない。DREAMライト級王者の青木は北岡悟(LOTUS)、DREAMフェザー級王者の高谷裕之(高谷軍団)はリオン武(シューティングジム横浜)の挑戦をそれぞれ受ける。

▼元気ですか!! 大晦日!! 2011(さいたまスーパーアリーナ、15:00〜)

★1月1日★
<ニューイヤー駅伝> 今年もゴール前でのデッドヒートが見られるか!?
 全国6地区の予選を突破した37チームが、元日の上州路を舞台に「駅伝日本一」を決める「第56回全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)」。全長100キロ、7区間で争われる。2009年は三つ巴の戦いとなり、富士通がわずか1秒差で振り切って9年ぶりの栄冠に輝いた。そして昨年はその富士通が1秒差に泣き、トヨタ自動車が悲願の初優勝を果たした。近年は最後までもつれる展開となっており、今年もゴール前でのデッドヒートが繰り広げられそうだ。

 初めてディフェンディングチャンピオンとして臨むトヨタ自動車は、初優勝に貢献した宮脇千博、松本賢太に加え、2人と同期の伊藤祐哉といった若手選手がベテランの尾田賢典らベテラン勢にいい刺激を与えるなど、チームが活性化している。特に宮脇は今年、1万メートルで27分41秒57のロンドン五輪A標準を突破。チームの柱的存在となりつつある。若手からベテランまで、高いレベルで凌ぎを削り合う層の厚さを強みに、05、06年のコニカミノルタ以来となる連覇に挑む。

 前回の雪辱に燃える富士通。09年優勝、10年3位、11年2位と、最近は常にトップ争いを演じている。その要因は“マジック”とも言われる福嶋正監督の手腕によるところが大きく、本番への調整は抜群だ。前回、アンカーとして悔しい思いをしたキャプテンの福井誠を中心に、今回もチーム力で3年ぶりの王座奪還を狙う。

 前回、トヨタ自動車、富士通と三つ巴の戦いに敗れ、連覇の夢を阻まれた日清食品グループは、今回もエース佐藤悠基を軸にV奪回を目指す。過去2回は区間賞を獲得した佐藤は、今年は世界陸上に出場。11月の東日本予選では1区で独走し、調子の良さをうかがわせている。また、東京電力から移籍してきた若松儀裕は、同予選で5区を走り、区間新をマーク。チームの新戦力として寄与している。同予選を欠場した北村聡、座間紅弥ら有力選手も復調の兆しを見えており、戦力は十分。今回も優勝候補に挙げられている。
過去6回の優勝を誇るコニカミノルタは2年目の宇賀地強が今年11月の記録会では、1万メートルで日本歴代4位となる27分40秒69の好記録をマーク。初出場の前回は4区を走ったが、後半に失速し、区間6位の結果に終わった宇賀地。今回はそのリベンジに燃えている。高卒4年目の新田良太郎も伸びてきており、課題とされていた世代交代がようやく実を結びそうだ。

 そのほか、今夏の世界陸上1万メートル金メダリストのイブラヒム・ジェイラン(エチオピア)や昨年の東京マラソンで優勝した藤原正和が所属するHondaにも注目したい。2012年はオリンピックイヤーということもあり、世界を目指すランナーたちがどんな走りを見せてくれるのか。例年以上に熱い戦いが期待される。
 
▼第56回全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝) 9:10スタート(前橋市・群馬県庁発着)

出場チーム
<東日本>
日清食品グループ、コニカミノルタ、カネボウ、Honda、富士通、ヤクルト、JR東日本、小森コーポレーション、SUBARU、日立電線、自衛隊体育学校、警視庁、プレス工業
<北陸>
YKK、重川材木店、高田自衛隊
<中部>
トヨタ自動車、トヨタ紡織、愛知製鋼、NTN、愛三工業、八千代工業、
<関西>
佐川急便、NTT西日本、大塚製薬、四国電力
<中国>
中国電力、JFEスチール、マツダ、中電工
<九州>
旭化成、トヨタ自動車九州、九電工、安川電機、三菱重工長崎、黒崎播磨、西鉄

<サッカー天皇杯決勝> 史上初、J2同士の元日決戦

 2012年の日本サッカーは、史上初のJ2クラブ同士の戦いからスタートする。
 第91回天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝には、J2のFC東京と京都サンガF.C.が進出した。FC東京は初の決勝、京都は優勝した02年以来、9年ぶりのファイナリストだ。

 2011シーズンはJ2に降格したFC東京だが、その力は充分J1とも引けをとらない。日本代表の今野泰幸やU-22代表の権田修一などを擁し、リーグ戦2試合を残してJ1復帰を確定、J2優勝を収めた。今季のFC東京で特筆すべき点は鉄壁の守備だ。22失点はJ2最小。今野、森重真人が統率するDFラインの安定感は群を抜いていた。一方で総得点67点はリーグ3位と攻守のバランスがいい。

 対する京都は今季、序盤戦でつまずき、7位に終わった。だが、リーグ戦は終盤に6連勝を記録するなど上り調子。その勢いは天皇杯でも続き、J1の3クラブを撃破して元日決戦の切符をもぎ取った。チームの特徴はスタメン平均年齢22.7歳(リーグ最終節時)という若さにある。中でも注目はチームトップの10ゴールをあげた久保裕也(18歳)だ。途中出場した準決勝では、延長戦で決勝ゴールを決め、勝負強さも示した。9年前の天皇杯ではパク・チソン(現マンチェスター・U)や松井大輔(現ディジョン)を擁して頂点に立った。勢いに乗る“ヤングサンガ”がその再現を狙う。

 今シーズンの対戦成績はFC東京が2勝しており、いずれも大差での勝利だった。優勝して気持ちよくJ1昇格年をスタートさせたいFC東京と、大舞台でリーグ戦の雪辱を果たしたい京都。そして、どちらが勝っても史上初の“J2優勝クラブ”となる。天皇杯で優勝すればACLの出場権を得て、クラブW杯に挑戦する道も開けてくる。果たして元旦決戦を制し、歴史に名を刻むのはどちらのクラブか。

▼第91回天皇杯決勝 FC東京 × 京都サンガF.C.(国立競技場、14:00)

★1月2、3日★
<箱根駅伝> 東洋、駒澤、早稲田の三つ巴の戦いに
 東京〜箱根間の計217.9キロを1チーム10人の学生ランナーが走り抜く「第88回東京箱根間往復大学駅伝競走」。20チームが出場する今年は、10月の出雲全日本大学選抜駅伝を制した東洋大、11月の全日本大学駅伝を制した駒澤大、そして前回、ディフェンディングチャンピオンの早稲田大の3強の争いが予想される。

 東洋大は3年連続で5区を走り、今や山登りのエキスパートとして知られる柏原竜二が、今年も絶対的エースに君臨している。3年連続で逆転劇を演じ、チームを往路優勝に導いた柏原。今回も彼が5区でどれだけ他を引き離し、復路へとつなげることができるかがカギとなる。さらに他のメンバーも着実に力をつけている。出雲では1区の柏原が出遅れたものの、その後のメンバーがカバーし、見事に初優勝。層の厚さを証明してみせた。それでもやはり、最大の注目はエースの走りだろう。果たして1年生で鮮烈デビューし、優勝に大きく貢献した“山の神様”は主将として臨む今大会で有終の美を飾ることができるのか。

 4年ぶりの7度目の栄冠を目指す駒澤大は、スピードランナーがズラリと並び、1区から10区まで穴のない盤石の体制で臨む。1万メートルの上位10位の平均タイムは早大(28分49秒)、東洋大(29分2秒)を上回る28分40秒を誇り、かつて4連覇を達成した時以上の強さがあるとも言われている。箱根では4区までの平地で、どれだけリードすることができるかがカギを握る。今回こそ“常勝軍団”復活の狼煙を上げることができるのか。

 前回は18年ぶりの総合優勝を果たし、出雲、全日本と合わせて3冠に輝いた早稲田大。その優勝メンバー10人中6人が残り、1万メートル28分台の人数は東洋大、駒澤大を上回る9人と経験、実力には申し分ない。しかし前回、メンバー入りの実力がありながら故障に泣いた佐々木寛文、志方文典、さらにはキャプテンの八木勇樹など、またも主力に故障者が続出。今年の出雲、全日本はいずれもライバルに王座を譲り、3位に終わった。それでもここにきて故障者は、順調な回復ぶりを見せている。前回、1年生ながら1区でトップに立ち、チームに勢いをつけた大迫傑も、今年8月のユニバーシアードでは1万メートルで金メダルを獲得するなど健在。ベストメンバーで臨むことができれば、十分に連覇を狙える。

 そのほか、個人では1年時に10人、2年時には17人を“ゴボウ抜き”し、期待通りの快走を見せた村澤明伸(東海大)、1万メートル27秒台の記録を誇る鎧塚哲哉(明治大)の記録にも注目だ。また、チームとして成長著しいのが上武大だ。10月の予選会で全10選手が61分台でゴールし、トップ通過を果たすと、その余勢を駆って11月の全日本で堂々の6位に入った。早大時代に箱根で優勝し、2度のオリンピック出場の経験をもつ花田勝彦監督の指導の下、徐々に力をつけてきた上武大が、4年連続4度目の挑戦で台風の目となれるか。
 
▼第88回箱根駅伝
2日 8:00往路スタート/大手町〜箱根・芦ノ湖(5区間108km)
3日 8:00復路スタート/箱根・芦ノ湖〜大手町(5区間109.9km)

<参加チーム>
早稲田大学、東洋大学、駒澤大学、東海大学、明治大学、中央大学、拓殖大学、日本体育大学、青山学院大学、國學院大学、上武大学、山梨学院大学、国士舘大学、東京農業大学、神奈川大学、帝京大学、城西大学、中央学院大学、順天堂大学、関東学連選抜チーム