4年ぶりの日本開催! 〜アイアンマン・ジャパン北海道〜

(写真:会見に出席した左から濱野氏、白戸氏、マイヤー氏、リッキー氏)
構想3年弱、ついにアイアンマンが日本に帰ってきた。長崎・五島列島での2010年大会が口蹄疫の影響で中止となり、前年の同大会以降、日本でアイアンマンレースが行なわれることはなかった。大会主催のアスロニアの白戸太朗代表は、「アイアンマンはトライアスリートの夢。頂点となる大会が日本にないのは寂しい。トライアスロンの日本での発展のため、開催を目指してきた」と、アイアンマン・ジャパンを復活へとこぎつけた思いを明かした。
会見に出席したワールド・トライアスロン・コーポレーション(WTC)のジェフ・メイヤー(アイアンマン・アジアパシフィックCEO)は「日本は個別な地位を占めている。アイアンマンが日本に戻ってきてうれしい」と喜びを語った。世界中で開催されているアイアンマンレースは今年度29大会が行なわれる。そのうちアジアで唯一の開催が、今回の「アイアンマン・ジャパン北海道」となる。

エイジ(一般)枠の参加資格には、過去5年以内でのオリンピックディスタンスの完走などが設けられている。誰もが参加できる者ではなく、まさに選ばれた者のみトライできるレースだ。今大会で年齢別上位50名に入れば、アイアンマンレースの世界最高峰の舞台、「アイアンマンハワイ・ワールドチャンピオンシップ」2014年大会への参加資格を獲得できる。
(写真:アイマンマンシリーズのPVの1シーン)
北海道の雄大な農村地帯を舞台に行なわれる今回のレース。スイムは「水がキレイ過ぎて魚が住みにくい」と言われる透明度の高い洞爺湖を泳ぎ、つづくバイクは洞爺湖畔から羊蹄山周辺などを走る。最高標高は300メートルを超え、大きなアップダウンを繰り返す。ランニングは洞爺湖半を2往復するほぼフラットな道のりを走り、フィニッシュするコースとなっている。
洞爺湖半温泉観光協会の濱野清正副会長は「選手の皆さんが満足、エンジョイできるコースとなっている」と胸を張り、「応援する家族や友人の方々にも楽しんでいただけるよう準備をさせていただきたい。アジアを代表する観光地の北海道を、熱気でムンムンするような熱い大会にしたい」と意気込んだ。

白戸代表はアイアンマンレースについて「人生の縮図」と語る。「レース時間も長く、全部はうまくいかない。スイム、バイク、ランと、人によって得意、不得意がある。それも噛みしめながら、それぞれの目標に向かって笑ってゴールして欲しい」と参加者にエールを送った。
(写真:「“来てよかった”と言ってもらえる大会にしたい」と語る白戸氏)