１月27日（日）、新しいシーズンの到来を告げる「2013愛媛ＦＣキックオフ・フェスタ」が、「エミフルMASAKI」（愛媛県伊予郡松前町）にて開催された。
　この日のキックオフ・フェスタは午後１時からスタートの予定。その前に「愛媛ゴール裏net」に集うサポーター有志は、今年もキックオフ・フェスタの会場となる周辺の清掃活動を行ったのである。
（写真：大勢のサポーターが集まり、盛り上がるキックオフ・フェスタ会場）
　もう恒例となったゴール裏net主催による「愛媛県下ボランティア行脚」（愛媛ＦＣホームゲームにおけるマッチシティの御礼として、愛媛ＦＣサポーターが県内の各地域を巡ってボランティア活動を展開する）。今年のスタートは伊予郡松前町からである。
　
　午前10時に松前町体育館前を出発し、清掃活動を開始。愛媛ＦＣのレプリカユニフォームやオレンジ色の服装を身にまとったサポーター軍団が、国道56号線とエミフルMASAKIの周辺を歩きながら約１時間、ゴミ拾いをして廻った。
　
　前回、同じ場所で清掃した時に集めたゴミは、２時間の活動で70リットルサイズのゴミ袋６杯分だったが、今年はそれを上回る90リットルサイズ７杯分もの大量のゴミが集まるという実に残念な結果であった。愛媛県人として、またモラルの観点からも寂しい気持ちになったが、今後も活動を継続することで人々のマナー意識や郷土への愛情が少しでも高まることを期待したいところである。
　
　
　清掃活動を終えて、キックオフ・フェスタが開催される会場（エミフルMASAKI内グリーンコート）へと移動し、イベントを見守った。会場には、600人を超えるサポーターやファンが詰めかけ、大変なにぎわいを見せていた。熱気あふれる中、時刻は午後１時を過ぎ、キックオフ・フェスタがスタート！
　
　まず最初に、愛媛ＦＣレディースのメンバーがユニフォーム姿で登場。新キャプテンの西川早弓選手が挨拶を行い、「今年は、なでしこリーグ昇格に向けてチーム一丸となって、そして昨年、温かく応援してくださったサポーターの方や、いろいろな人のために頑張っていきたいと思います」と力強くコメントしていた。
　
　続いて、愛媛ＦＣトップチームの選手たちが入場（吉村圭司選手は体調不良のため、この日は欠席）。新加入選手や2013シーズンの新ユニホームが紹介された。
　新加入選手は以下の通り（背番号順、（　）内は前所属）。
　
GK　大西勝選手　背番号１（近畿大学）
DF　三原向平選手　背番号６（湘南ベルマーレ）
MF　吉村圭司選手　背番号８（名古屋グランパス）
FW　重松健太郎選手　背番号９（ＦＣ東京）
DF　小原章吾選手　背番号15（アビスパ福岡）
DF　黒木恭平選手　背番号17（サガン鳥栖）
FW　渡辺亮太選手　背番号19（日本体育大学）
MF　河原和寿選手　背番号20（栃木ＳＣ）
MF　松本翔選手　背番号23（横浜Ｆ・マリノス）
MF　伊藤優汰選手　背番号24（京都サンガF.C.）
　
　以上の10名が、愛媛ＦＣの新しい仲間となった。その中には、2010シーズンに愛媛ＦＣでも活躍した小原章吾選手が、今回は完全移籍という形で戻ってきてくれており、心強いばかりである。まだまだ新加入選手の能力や伸びしろは未知数だが、全体的に見て、攻撃面を重視したチーム補強のように感じられる。
　
　新ユニホームは昨年よりもシンプルなデザイン構成でスッキリした印象を覚える。オレンジ色を主体とした1stユニフォームは、背番号の文字色が白色に変更されており、遠くからの視認性が良くなっているのがありがたい。
　
　イベントの終盤、新しく就任した石丸清隆監督が挨拶を行った。
「皆さん、ご承知の通り、今年のＪ２は例年になくレベルが高いリーグとなりました。だからと言って、負けてもいい試合は１試合もないです。目標の９位以内、またプレーオフ圏内を目指していきたいと思います。そのためには、スタジアム、愛媛県が一丸となって
戦っていければと思っています。」
　
　そして最後に、在籍10年目の赤井秀一選手が挨拶を行い、「１月10日から始まったトレーニングは、僕がこの愛媛に来てから一番厳しいトレーニングをしていて、それが結果として現われるよう、みんな前向きに捉えながら、チームとして戦える集団となっていけるよう頑張っていくので皆さん期待していてください」と述べた。
　
　この2013年、大きな変革の時期を迎えた愛媛ＦＣ。期待と不安が入り混じる中、大いなる成長の一歩を記すことができる新シーズンになることを心から祈りたい。


＜松本 晋司（まつもと しんじ）プロフィール＞
　1967年５月14日生まれ、愛媛県松山市出身。
　愛媛FCサポーターズクラブ「Laranja　Torcida（ラランジャ・トルシーダ）」代表。2000年２月６日発足の初代愛媛FCサポーター組織創設メンバーであり、愛媛FCサポーターズクラブ「ARANCINO（アランチーノ）」元代表。愛媛FC協賛スポンサー企業役員。南宇和高校サッカー部や愛媛FCユースチームの全国区での活躍から石橋智之総監督の志に共感し、愛媛FCが、四国リーグに参戦していた時期より応援・支援活動を始める。
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