2013年も、あと4日を残すのみ。いよいよ『KEIRINグランプリ』(30日)が近づいてきた。3年ぶりの立川競輪場での開催で、1着賞金1億円を手にするのは、果たして誰か? 当サイト「INSIDE格闘技」の執筆者で、競輪をこよなく愛し続けるスポーツジャーナリスト近藤隆夫が、ズバリ予想する。
☆近藤隆夫・大予想☆

 最後まで決まらなかったのが、関東3人の並びだった。
 長塚智広、平原康多、後閑信一は、それぞれ単騎も考えられたが、結局はまとまることとなり、これで並びがハッキリとした。

(9)深谷−(3)金子−(6)浅井(中部ライン)
(8)長塚−(1)平原−(5)後閑(関東ライン)
(4)新田−(7)成田(福島ライン)
 そして昨年の優勝者(2)村上義弘は今年も単騎となる。

 人気を集めるのは(9)深谷知広−(3)金子貴志だろう。先行力、パワーを考えれば、(9)深谷が圧倒的だ。今年、GI優勝は1度もなかったが、なんと2着が4回。そのうち2度は師匠である(3)金子のVに貢献しているのだから、9人の中で「最も足のある選手」であることは間違いない。

 だが、脚力が最も優れているから勝てるとは限らないのが競輪である。一発勝負となるグランプリにおいては、その傾向はなおさらだ。

 今年、私が注目するのは(1)平原である。
 2月、松山での『全日本選抜』を制覇し、早々にグランプリ出場を決めたが、その後、落車に泣かされ続けて調子を落とした。しかし、今年後半は、調子を取り戻して上昇ムード。十分にVを狙える状態にある。

 加えて展開も(1)平原に向くように思う。
 大方の予想では、(3)金子を連れて(9)深谷が先行するとみられているが、果たしてそうか。バラバラになると思われていた3人がまとまったことで、関東の先頭を走る(8)長塚は責任を感じ、策を用意しているはず。

「深谷に行かれてはまずい」
 当然、(8)長塚が、そう考えての、かまし先行も十分にある。一昨年、昨年と(8)長塚は、大舞台で力みすぎた。今年は開き直って、出場できなかった武田豊樹の分までと気持ちを込めて駆ける。
 
 そうなれば(1)平原はチャンスを逃すまい。そこへ強襲をかける(4)新田祐大−(7)成田和也の東北ラインが絡む。

<2車単> (1)−(4)、(1)−(7)、(1)−(5)
<3車単> (1)を頭に(4)(5)(7)(9)の2、3着ボックス

 立川のゴール前の直線は長い。これも脚をためることのできる(1)平原に味方をするように思う。

<KEIRINグランプリ2013出走表>

12月30日(月)16時30分発走
立川競輪場11R、2825m(7周)

◎1[1] 平原康多 埼玉 87期 31歳 3年ぶり4度目 全日本選抜競輪優勝
  2[2] 村上義弘 京都 73期 39歳 4年連続7度目 日本選手権優勝
  3[3] 金子貴志 愛知 75期 38歳 初出場 寛仁親王牌優勝 競輪祭優勝
〇4[4] 新田祐大 福島 90期 27歳 初出場 賞金ランキング5位
△4[5] 後閑信一 東京 65期 43歳 7年ぶり5度目 オールスター競輪優勝
  5[6] 浅井康太 三重 90期 29歳 3年連続3度目 賞金ランキング9位
▲5[7] 成田和也 福島 88期 34歳 3年連続3度目 高松宮記念杯優勝
  6[8] 長塚智広 茨城 81期 35歳 3年連続3度目 賞金ランキング6位
×6[9] 深谷知広 愛知 96期 23歳 3年連続3度目 賞金ランキング1位

・印は近藤予想
・枠番、車番、選手名、出身地、期別、年齢、出場回数の順に記載(ランキングは競輪祭終了時点)
※必ず主催者発表のものとご確認下さい。