16日(現地時間)、カーリング女子の1次リーグ第7戦、日本は世界ランキング4位のカナダとの延長戦を9−7で制し、成績を3勝4敗として決勝トーナメント進出に望みをつないだ。日本は序盤に前半の5エンドで5−2とリードし、一時は追いつかれたものの、再び突き放す。最終10エンドでミスから同点とされて延長戦に突入したが、第11エンドで2点をあげて試合を決めた。
 最終第10エンド、ラストショットでNo.1の位置を確保すれば勝利という状況で、放ったストーンが伸びすぎて、まさかのスチールを許した。7−7。試合は振り出しに戻る。負ければ決勝トーナメント進出がほぼ絶望となる中、イヤなムードが漂った。それでも延長戦で日本は悪い流れを払拭し、崖っぷちで踏みとどまった。

 試合はお互い、ストーンのコントロールに苦しみ、ミスショットが相次いだ。1点を先行された日本は第2エンド、最終投がNo.1の位置に収まりきらず、スチールで1点を奪われる。

 だが、第3エンドで2点を獲得して同点に追いつくと、続く第4エンドは、今後は相手のラストショットが短すぎてNo.1にならないミスが出る。スチールで3−2と逆転に成功した。

 さらに第5エンドもスイスのショットは安定しない。日本がスキップ小笠原歩の最終投でNo.1、No.2の位置を占めると、1点を狙ったカナダのラストショットがハウス中央に届かない。日本は一気にスチールで2点を奪い、5−2とリードを広げて試合を折り返した。

 ところが第6エンド、今度は日本にミスが出て、ハウス内にスイスのストーンが3つ入る状況に。小笠原が最終投で2つのストーンを一気に押し出しに行くが、1つが残ってしまう。カナダはラストショットで小笠原の投じたストーンをはじき出し、一挙3点のビッグエンド。5−5のタイスコアとなった。

 日本にとって大きかったのは、その後の第7エンド、第8エンドだ。第7エンドは小笠原が好ショットをみせた。最終投、ガードのすきまをうまく通して、No.1の位置にあったカナダのストーンを弾き出す。これでNo.1、No.2の両方を日本が得て2点を勝ち越した。

 第8エンドはカナダにミスが出た。カナダのスキップの第1投は、No.1にあたる日本のストーンをはじき出して残す狙いが外れ、両方ともハウス外に出てしまう。これでカナダは次エンドで再び後攻となる両チーム無得点を選択せざるを得なくなった。日本は第9エンド、最終10エンドで1点ずつを取られて追いつかれたとはいえ、残り2エンドで2点差をキープできたことで試合の主導権を失わずに済んだ。

 延長戦でも日本は有利な後攻。カナダはガードをつくって日本のミスを誘おうとするが、この日、セカンドに復帰した吉田知那美が2投とも、これを壊すナイスショットを見せる。逆にカナダは最終投が伸びすぎてNo.1に収まらないミスが出た。勝利が決まった日本は、ラストショット、小笠原が今後はハウス中央にストーンをきっちり収め、決着をつけた。

 日本は1次リーグ最終日となる17日、前回大会銅メダルの中国、同金メダルのスウェーデンと対戦する。決勝トーナメント進出には連勝が求められる。

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