14日(現地時間)、スキー・アルペンのスーパー複合・スーパー大回転が行なわれ、11日の回転で3位につけていた座位カテゴリーの森井大輝(富士通セミコンダクター)だったが、メダル獲得とはならなかった。
 11日に行なわれた前半の回転ではトップと0.81秒差で3位につけていた森井。9日行なわれたスーパー大回転では銀メダルを獲得していただけに、この種目でのメダルが期待された。

 森井は世界一と謳われるカービングターンで序盤から飛ばしていった。しかし、中盤でまさかのコースアウトをしてしまう。ほぼ手中におさめていたはずのメダルには届かなかった。

「のどから手が出るほど欲しい」というパラリンピックでの金メダル。今大会では既に後輩の狩野亮(マルハン)、鈴木猛史(駿河台大学職員)がそれぞれ得意種目で頂点に立っており、あとはキャプテンの金メダルのみとなっている。それだけに、この種目にかける思いは強かった。それはコースアウト後、ぐったりと肩を落とす姿からも容易に想像ができた。

 だが、まだ勝負は終わってはいない。“オールラウンダー”と言われる森井が、なかでも最も得意とする大回転が残っているのだ。果たして、日本チームを世界トップへと押し上げてきた森井に、パラリンピックの女神は最後にほほ笑むのか。15日の大回転に注目したい。

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