15日、韓国・仁川でアジア競技大会の女子サッカーのグループリーグ第1節が行われ、B組の日本女子代表(なでしこジャパン)が中国女子代表と0−0で引き分けた。前半は互いに決定機をつくることができず、無得点で試合を折り返した。後半、なでしこはシュートとパスの精度がともに低く、ゴールが遠い。33分、MF阪口夢穂が左足でミドルシュートを放ったがクロスバーを直撃。結局、ゴールを奪うことはできず、勝ち点1の獲得に留まった。なでしこは次戦、18日にヨルダン女子代表と対戦する。

 中国守備網を崩し切れず(南洞)
日本女子代表 0−0 中国女子代表
「ゴールをこじ開けることはでなかったがいい勉強になった。もう少し、崩しのラストパスとシュートの部分で工夫が必要だった。反省して第2戦、3戦とやっていきたい」
 佐々木則夫監督はこのように試合を振り返った。5ゴールを奪ったガーナ戦から一転、この日は1点が遠かった。収穫は90分を通して守りの集中が途切れなかったこと。DF長船加奈、DF北原佳奈のCBコンビを中心に中国の攻撃を跳ね返し、GK海堀あゆみも好セーブを見せた。攻守の歯車が噛み合わなければ、アジアといえども勝つことは難しい。次戦以降は、安定した守備を継続し、かつ攻撃陣の奮起が求められる。