*石川、5点差守れず逆転負け 〜グランドチャンピオンシップ〜
独立リーグ王者を決定する「日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップ」第3戦が27日、香川・サーパススタジアムで行われた。勝ったほうが王手をかける重要な一戦は石川ミリオンスターズが序盤に6点をあげて優位に立つ。ところが中盤、香川オリーブガイナーズに追い上げられ、5回に若林春樹の逆転3ランを許して、6−7で敗れた。石川は28日の第4戦で負けると、チャンピオンシップ敗退が決まる。
松岡、2打席連続タイムリーも実らず(香川2勝1敗、サーパススタジアム、3,111人)
石川ミリオンスターズ 6 = 150000000
香川オリーブガイナーズ 7 = 10114000×
勝利投手 金子(1勝0敗)
敗戦投手 蛇澤(1勝1敗)
セーブ 天野(1S)
本塁打 (香)若林1号3ラン
今季、活躍の場がなかった男が一振りで試合を決めた。香川が5点差を逆転し、初代チャンピオンに王手をかけた。
1勝1敗のタイで迎えた第3戦、試合は初回から動いた。香川の先発・橋本亮馬は2死をとったが、ヒットと四球で走者をため、初戦に先制打を打っている松岡慎弥を打席に迎える。フルカウントから松岡は詰まりながらもレフト前へ。二塁走者が生還して、石川が1点を先制した。
ホームの香川もすぐに反撃する。四球で得たランナーを犠打で送り、3番・堂上隼人がセンターへ抜けるタイムリー。第2戦に2ランを放った攻守の要が、しっかり仕事をして、香川が1−1の同点に追いつく。
ところが石川は2回に香川・橋本に襲い掛かる。初回同様2死無走者から、連打と四球で満塁のチャンスをつくると、3番・三宅翔平がボールを見極め、押し出しの四球を選ぶ。さらに4番・深澤季生がライトに流し打って、2者が生還。5番・松岡は2打席連続のタイムリーを放って、あっという間に6−1。石川がこの回、5点を奪って橋本をKOした。
第1戦で1点に抑えられた石川・蛇澤敦を相手に苦しくなった香川だが、中盤以降、打線のエンジンがかかり始める。3回に智勝のヒットで1点、4回にも近藤洋輔の犠飛で1点。3点差に迫り、試合は分からなくなった。
そして5回、試合は大きく動く。香川は1死から死球に相手のミスで1、2塁の好機を迎えた。ここで7番・井吉信也が初球を引っ張ってレフト前ヒット。1点を返す。続いてバッターボックスに入ったのは8番・若林春樹。昨季は中軸を打ち、一塁のベストナインに輝いたが、今季は.188、本塁打2本と本領を発揮できなかった。しかし、もともとパンチ力のあるバッターだ。初球、思い切ってバットを振りぬく。打球は高く舞い上がり、レフトスタンドへ吸い込まれた。起死回生の逆転3ラン。スコアは7−6となり、香川がリードを奪った。
こうなると香川ペースだ。後を継いだ金子圭太が3イニングをゼロに抑えて、石川の勢いを止め、6回からはセットアッパーの亮寛をつぎこんだ。最終回はもちろん抑えの天野浩一。いきなり先頭打者をヒットで出したが、バックの好守もあって同点のピンチをしのぎ、接戦をモノにした。
敗れた石川はエースが初戦の再現ならず、崖っぷちに追い込まれた。逆転を許した後も再三、走者を出したものの、あと1本が出なかった。とはいえ香川を上回る2ケタ安打をマークし、弱いといわれた打線は好調だ。
勝負は最終戦にもつれこむのか、それとも一気に決まるのか。第4戦は同スタジアムで18時プレーボール。
松岡、2打席連続タイムリーも実らず(香川2勝1敗、サーパススタジアム、3,111人)
石川ミリオンスターズ 6 = 150000000
香川オリーブガイナーズ 7 = 10114000×
勝利投手 金子(1勝0敗)
敗戦投手 蛇澤(1勝1敗)
セーブ 天野(1S)
本塁打 (香)若林1号3ラン
今季、活躍の場がなかった男が一振りで試合を決めた。香川が5点差を逆転し、初代チャンピオンに王手をかけた。
1勝1敗のタイで迎えた第3戦、試合は初回から動いた。香川の先発・橋本亮馬は2死をとったが、ヒットと四球で走者をため、初戦に先制打を打っている松岡慎弥を打席に迎える。フルカウントから松岡は詰まりながらもレフト前へ。二塁走者が生還して、石川が1点を先制した。
ホームの香川もすぐに反撃する。四球で得たランナーを犠打で送り、3番・堂上隼人がセンターへ抜けるタイムリー。第2戦に2ランを放った攻守の要が、しっかり仕事をして、香川が1−1の同点に追いつく。
ところが石川は2回に香川・橋本に襲い掛かる。初回同様2死無走者から、連打と四球で満塁のチャンスをつくると、3番・三宅翔平がボールを見極め、押し出しの四球を選ぶ。さらに4番・深澤季生がライトに流し打って、2者が生還。5番・松岡は2打席連続のタイムリーを放って、あっという間に6−1。石川がこの回、5点を奪って橋本をKOした。
第1戦で1点に抑えられた石川・蛇澤敦を相手に苦しくなった香川だが、中盤以降、打線のエンジンがかかり始める。3回に智勝のヒットで1点、4回にも近藤洋輔の犠飛で1点。3点差に迫り、試合は分からなくなった。
そして5回、試合は大きく動く。香川は1死から死球に相手のミスで1、2塁の好機を迎えた。ここで7番・井吉信也が初球を引っ張ってレフト前ヒット。1点を返す。続いてバッターボックスに入ったのは8番・若林春樹。昨季は中軸を打ち、一塁のベストナインに輝いたが、今季は.188、本塁打2本と本領を発揮できなかった。しかし、もともとパンチ力のあるバッターだ。初球、思い切ってバットを振りぬく。打球は高く舞い上がり、レフトスタンドへ吸い込まれた。起死回生の逆転3ラン。スコアは7−6となり、香川がリードを奪った。
こうなると香川ペースだ。後を継いだ金子圭太が3イニングをゼロに抑えて、石川の勢いを止め、6回からはセットアッパーの亮寛をつぎこんだ。最終回はもちろん抑えの天野浩一。いきなり先頭打者をヒットで出したが、バックの好守もあって同点のピンチをしのぎ、接戦をモノにした。
敗れた石川はエースが初戦の再現ならず、崖っぷちに追い込まれた。逆転を許した後も再三、走者を出したものの、あと1本が出なかった。とはいえ香川を上回る2ケタ安打をマークし、弱いといわれた打線は好調だ。
勝負は最終戦にもつれこむのか、それとも一気に決まるのか。第4戦は同スタジアムで18時プレーボール。