日常の食事・メンタル面を含めたスポーツ・ニュートリションの実践、勝てる選手・勝てるチームをサポートする栄養指導、スポーツの現場でのきめ細やかな栄養指導等々、多くのアスリート、またスポーツに関わる人々を栄養の面からサポートし、様々な競技で大きな成果へとつなげている『ザバス スポーツ&ニュートリション・ラボ』。その活動を二宮清純がレポート!  今回は柏レイソル育成・普及部のチームチーフ佐々木直人氏、トレーナーの近藤正史氏らをゲストに迎えたインタビューをお届けします。※詳しくはSAVASサイトへ(バナーをクリック!!)

<二宮清純×柏レイソル育成・普及部 佐々木直人(チームチーフ)、近藤正史(トレーナー)、柴田麗(ザバスラボ)×選手代表3名>

 トップチームだけでなく、下の世代の育成についても一貫した理念のもとに指導を行っている柏レイソル。ジュニア・ジュニアユース・ユース選手の栄養指導、取り組みについて、ユースチーフの佐々木直人氏、近藤正史トレーナー、ザバスラボの柴田麗氏、そしてジュニアユース・ユースの選手たちに訊いた――。

#1 練習後、すぐに食事が摂れる環境

ニ宮: 今日は柏レイソルの育成年代の栄養サポートについてお伺いしたいと思います。栄養については、やはり育成世代のうちからしっかりと取り組んでいくことが必要だと?

佐々木: そうです。我々としては、将来的にはトップチームで活躍するような選手、さらには日本を代表するようなサッカー選手を育成することを目指しています。ユースの年代にサッカーの技術や知識を覚えるのと同じように、食事に対する意識も植え付けることで、トップチームに上がった時、あるいは一人立ちした時に、自分でも良い選択ができるように、と考えています。

ニ宮: ユースからジュニアまでの選手は何人くらいいるんですか?

佐々木: 合わせて170人ほどです。やはり厳しい世界ですから、その中でプロ選手になれるのは、ごく一握りなんですね。ただ、プロ選手以外の道に進むとしても、やはり食事は大事ですし、どの世界で活躍するとしても、今学んでいることが将来的に生かされるのではないかな、と思います。

ニ宮: 実際にどのような取り組みを?

佐々木: 練習後、クラブハウスに隣接したレストランで、ユース・ジュニアユースの選手たちも食事が摂れるようにしています。選手の中には練習後に1時間以上かけて自宅に帰る子も多いので、消耗した身体にすぐ栄養を補給する目的で始めました。また、トップの選手と同じ場所で食事を摂ることで、栄養面だけでなくメンタルにも良い影響があると考えています。ジュニアの選手は、家からお弁当を持ってきて、やはり練習後にすぐに食べられるようにしています。それも、始めからこのような恵まれた状況ではありませんでした。1本(250ml)の牛乳を練習後すぐに飲む。そこから始まりました。その後、お弁当屋さんの弁当を一緒に出したり、近隣の中華料理屋さんにお願いしたり、段階を経て5〜6年くらい前にこの体制になりました。今も牛乳はありますよ。そこから、今後は食事を提供するだけでなく、選手自身が自ら食事の自己管理ができるように選手や保護者の方も含め、ザバスの柴田さんから栄養サポートを受けています。

ニ宮: 確かに、特にこの年代は保護者の協力が不可欠でしょうね。

佐々木: 練習がある日はここで食事を摂ってもらうので栄養の管理ができますが、やはり家庭で食べることが多いわけですから、親御さんの協力と理解は必要ですね。

ニ宮: 保護者の方へはどのような指導を?

柴田: 通常は、月に2回テーマを決めて、栄養の情報を記載した「情報レター」を配信しています。これは、選手がクラブで食事のことを学ぶ内容とリンクしていて、食事に対して選手と保護者の共通理解を持てるようにしています。そうすることで、ご家庭で食事をしている中で必然的に食事の会話も出てきたり、子供達からの出る食事の要望にも対応しやすいと思っています。また、保護者の方を対象とした栄養セミナーを年間に3回実施したり、アンケートを行って意見や質問、感想をいただき返答するという形をとっています。


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