日本球界初の独立リーグ対決となる北信越BCリーグ選抜と四国アイランドリーグ選抜の交流試合「日本独立リーグ・ベストプレーヤーズマッチ2007」が7日、石川県立野球場で行われた。試合は先輩格のアイランドリーグ選抜が終始、相手を圧倒。16−1と大勝を収めた。両者の対決は28日(火)、今度は松山・坊っちゃんスタジアム(18時30分試合開始)に場所を移して開催される。

▼リーグ選抜がサーパスと22日に交流試合
 香川・丈武、3発! HR王の実力示す
四国アイランドリーグ選抜 16 = 156011002
北信越BCリーグ選抜    1 = 000100000
[四] 塚本(香)−ソリアーノ(高)−梶本(愛)−西川(高)−松尾(香)−天野(香)
[北] 蛇澤(石)−高田(石)−一川(石)−鈴江(信)−松本(富)−筒井(新)−都(石)
本塁打   [四]丈武(香)1号ソロ、2号ソロ、3号2ラン、智勝(香)1号満塁

 4発を含む16安打16得点。石川県立野球場に詰め掛けた3,142人の前で、四国アイランドリーグ選抜が一日の長を見せたゲームだった。

 北信越BCリーグ選抜の先発は蛇澤淳(石川)。リーグトップの勝ち星(8勝)をあげている“BCリーグのエース”にアイランドリーグ打線が襲い掛かる。
 初回に失策がらみで1点を先制すると、2回、先頭の丈武(香川)が初球をとらえ、レフトスタンドへ。この本塁打を皮切りにリーグ選抜は5安打を集中させ、計5点を奪った。

 アイランドリーグの攻勢はなおも続く。BCリーグ2番手の田泰史(石川)に対し、3回、先頭の丈武が再び右中間にソロホームランを叩き込む。さらに1点を加え、1死満塁と攻めたてた。ここで2番・智勝がフルカウントから放った打球は左中間に飛び込むグランドスラム。このイニング6点目でスコアは12−0。リーグで8セーブをあげているストッパー役の高田でもアイランドリーグの勢いを止められず、大量失点を喫した。

 一方、アイランドリーグ選抜の先発は香川のサブマリン・塚本浩二。立ち上がりに連打で得点圏にランナーを許したが、富山のプレーイングコーチ・宮地克彦をショートゴロに打ち取り、ピンチを脱する。

 以降は完璧にアイランドリーグに抑えられていたBCリーグが一矢を報いたのは4回だった。4回、代わったばかりのアイランドリーグ3番手・梶本達哉(愛媛)を攻め、リーグ首位打者(.428)の野原祐也(富山)がレフト線への二塁打で出塁。続く深澤季生(石川)が続き、連打で1点を返す。

 大量リードを許す中、BCリーグで存在感を示したのはリーグ戦登板がない一川幸司(石川)だ。3回、高田をリリーフしてマウンドに上がると、4回はアイランドリーグを初の三者凡退に仕留める。5回はエラーがらみで1点をとられたが、2回3分の2を投げて自責点0の好投をみせた。

 しかし、最後も観客にアピールしたのはアイランドリーグだった。9回、BCリーグ7番手の都卓磨(石川)から丈武がこの日3本目の2ランホーマーを放つ。裏は元NPB選手の天野浩一(香川)が締めて、初の独立リーグ決戦はアイランドリーグが先輩の意地をみせた。

 アイランドリーグの投手陣は9安打を浴びたものの、四死球はゼロ。一方、BCリーグ側は7四死球を与えた。また失策もアイランドリーグがゼロ、BCリーグは4つと対称的だった。特に失策はうち3つが得点に絡み、投手を含めた守りの差がそのまま結果に表れた形だ。ホームで苦杯をなめたBCリーグが四国の地でキラリと輝くものを見せられるか。月末の再戦に注目したい。


<8月22日にサーパスと交流試合>

 IBLJは、四国アイランドリーグの選抜チームが8月22日(水)に神戸遠征を行い、サーパス(オリックス2軍)と交流試合を実施すると発表した。サーパスとアイランドリーグ勢が交流試合を行うのは今年3回目。3月には香川オリーブガイナーズが対戦して敗れたが、7月には徳島インディゴソックスが大勝している。オリックスも含めたリーグ勢の過去の対戦成績は3勝2敗。リーグ選抜のメンバーは後日発表される。

<対サーパス交流戦、試合概要>
【日時】 8月22日(水) 12時30分試合開始
【場所】 あじさいスタジアム北神戸
【主催】 オリックス野球クラブ株式会社
【問合】 オリックス野球クラブ株式会社      TEL06-4799-6688
【料金】 大人:300円(ただしファンクラブ「BsCLUB」会員は無料)、中学生以下:無料

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