北京五輪に出場する日本体育大学(日体大)在学・出身選手の壮行会が7月10日、横浜市の同大健志台キャンパス内で行われ、在校生や教職員ら約1000人が集まり、選手たちを激励した。
 日体大(短期大学部、大学院含む)在学・出身の五輪代表は、競泳男子平泳ぎの北島康介、同女子背泳ぎの中村礼子、柔道女子48キロの谷亮子、体操の内村航平、バレーボールの山本隆弘、レスリングの笹本睦、松本慎吾、池松和彦ら、現時点で現役学生2名と卒業生24名の計26名。この日の壮行会には14名が出席した。
(写真:北京五輪に出場する日体大在学・出身の選手たち)
 壮行会では各選手が五輪へ向けた意気込みを語り、その後、チアリーダー部や応援団部による激励が行われた。さらに男子生徒が日体大伝統の「エッサッサ」を披露し、会場を盛り上げた。
 団体総合ではアテネ五輪に続く金メダル獲得がかかる体操の期待のホープ・内村航平は、「日本代表に選ばれたことに恥じないような演技をしたい」と意気込み、五輪本番に向けては「残り1カ月で演技の安定感を磨き、試合でも着地を決められるように精神面を鍛えていきたい。試合のときは(演技開始の合図である)手を挙げたら『いつも通り』と自分に言い聞かせてやりたい」と語った。
 
 3大会連続の五輪代表で、メダル獲得の期待がかかる男子レスリンググレコローマン60キロ級の笹本睦は、「メダルを獲得してテレビに出られるように頑張る。今までは「楽しくできればいい」と思っていたが、今回は、金メダルを獲る約束をしたので、守れるように頑張りたい」とメダル獲得へ意欲を見せ「体力も技術も世界で通用すると思っている。あとは気持ちをしっかりと持っていきたい」と表情を引き締めた。

 同じく男子レスリンググレコローマン84キロ級の松本慎吾は「自分の持てる力をすべて出して、金メダル獲得を目指したい。体力では外国人選手にも負けないと思っているので、気持ちで負けないようにプレーしたい」と力強く語り、男子バレーボールの斎藤信治は、「男子バレーは16年ぶりの五輪出場。自分にとっても3度目で、最後の挑戦と思っていたので嬉しい。集大成として臨みたい」と意気込んだ。

 また、この種目で16年ぶりの五輪代表となった近代五種の村上佳宏は「五輪は子どものころからの夢だった。まだアジア勢がメダルを取ったことのない種目なので、自分が一番先に獲りたい。近代五種という種目を一人でも多くの人に知ってもらえるように、一つでも順位を上げて結果を残したい」と本番へ向け意欲を見せた。
(写真:壮行会では男子生徒による日体大名物「エッサッサ」も披露された)

 日体大在学・出身者は過去の五輪で金メダル30個、銀メダル29個、銅メダル37個を獲得している。北京五輪では、体操の内村、競泳の北島、中村、柔道の谷らにメダル獲得の期待がかかる。

日体大在学・出身の北京五輪代表選手(※壮行会出席者)
<レスリング>
松永共広(フリー55キロ級)※
湯元健一(フリー60キロ級)※
池松和彦(フリー66キロ級)※
笹本睦(グレコローマン60キロ級)※
松本慎吾(グレコローマン84キロ級)※

<バレーボール>
斎藤信治※
山本隆弘

<体操>
内村航平※
中瀬卓也※
沖口誠※

<アーチェリー>
早川浪※

<バドミントン>
枡田圭太※
大束忠司※

<近代五種>
村上佳宏※

<ウエイトリフティング>
山田政晴(男子56キロ級)※

<競泳>
北島康介(男子平泳ぎ)
中村礼子(女子背泳ぎ)

<柔道>
谷亮子(女子48キロ級)

<トランポリン>
外村哲也

<ボート>
岩本亜希子(軽量級ダブルスカル)

<カヤックフォア>
竹屋美紀子

<ソフトボール>
藤本索子

<陸上>
堀籠佳宏(男子短距離4×400mリレー)

<サッカー>
近賀ゆかり
丸山桂里奈

<フェンシング>
菅原智恵子(フルーレ)