12月7日、浦和レッズが日本勢として初出場する『クラブワールドカップ2007』が開幕します。当HPでは、本日(3日)より、大会に合わせて特集を開始。ノンフィクションライター田崎健太氏の試合分析コラムをはじめ、各クラブのプロフィールなど情報満載でお届けします。まずは大会概要からチェックしましょう。
00年の第1回大会後に中断 05年から現在のフォーマットへ

 大会が産声をあげたのは00年。『FIFA世界クラブ選手権』の名称で第1回がブラジルで開催され、各大陸王者やトヨタカップ王者ら8チームが参加。決勝では、地元のコリンチャンスが同じく地元のバスコ・ダ・ガマを破って優勝した。第2回大会は01年にスペインのマドリードで予定されていたが、FIFAのマーケッティング代理店の倒産などがあり、中止された。

 05年にトヨタカップを吸収する形で再開。前年に引き続いて日本で開催された。6大陸の王者がトーナメント形式で戦う現行のフォーマットで行われ、南米代表のサンパウロ(ブラジル)が欧州代表のリヴァプール(イングランド)を破り、大会制覇を果たした。また、大会を盛り上げるべく開催国のゲストプレーヤーとして三浦知良(現横浜FC)がオセアニア代表のシドニーFC(オーストラリア)で出場したことが話題を呼んだ。

 06年から大会名が『FIFAクラブワールドカップ』に改称された。3年連続となる日本での開催。決勝は2年連続となる南米代表と欧州代表の顔合わせで、インテルナシオナル(ブラジル)がバルセロナ(スペイン)を倒し、前年に続いて南米大陸に優勝カップを持ち帰った。また、前年の三浦に続き、岩本輝雄がゲストプレーヤーとしてオセアニア代表オークランドシティ(ニュージーランド)に短期加入し、大会に出場した。

 07年から、豪州のAFC(アジアサッカー連盟)転籍に伴うオセアニア代表のレベルダウン、観客数の伸び悩みなどが問題視され、開催国枠が導入された。しかし、開催国のクラブである浦和レッズが07年のAFCチャンピオンズリーグで優勝して、アジア代表の出場権を獲得したため、同大会準優勝のセパハン(イラン)に開催国枠が与えられた。

 今大会は出場7チーム全てが初出場。日本勢として初めて出場する浦和は、準々決勝でセパハン対ワイタケレ・ユナイテッド(ニュージーランド)の勝者を倒せば、欧州代表ミラン(イタリア)が待つ準決勝に進む。Jクラブの真の実力が初めて試される大会といえるだろう。

 大会は12月7日(金)に国立競技場でセパハン対ワイタケレUのカードで開幕。決勝は12月16日(日)に横浜国際総合競技場で行われる。

※当HPの左側にあるバナーに大会のスケジュールとトーナメント表があります