第85回東京箱根間往復大学駅伝競走は2日、第1日目となる往路5区間(108.0キロ)でレースが行われ、東洋大が初の往路優勝を果たした。山登りの最終5区で9位からスタートしたゴールデンルーキーの柏原竜二(1年)が前評判通りの力強い走りで次々と順位を上げていくと、20キロ地点で首位を独走していた早稲田大をもとらえた。一時は疲労でトップの座を明け渡す場面もあったが、最後は渾身の力を振り絞り、早稲田大に22秒の差をつけてゴール。“山の神様”と言われた今井正人(元順天堂大)が2007年にマークした1時間18分5秒を大きく上回る1時間17分18秒の区間記録を樹立した。
 2位は昨年往路を制した早大が入った。優勝候補の筆頭に挙げられていた昨年覇者の駒澤大は15位と大きく出遅れる結果となった。

 個人では2区でモグスが2年連続となる区間新記録(1時間06分04秒)を樹立。22位からスタートしたギタウ・ダニエル(日本大)は大会史上最多の20人抜きを記録した。また、北京五輪代表の竹沢健介(早大)は3区で1時間1分40秒の区間新記録をマーク。注目の佐藤悠基(東海大)は史上初の4年連続区間新記録はならなかった。
 往路の順位は以下の通り。

(1)東洋大、(2)早大、(3)日本体育大、(4)中央学院大、(5)山梨学院大、(6)国士舘大、(7)明治大、(8)日本大、(9)大東文化大、(10)帝京大、(11)中央大、(13)東京農業大、(13)関東学連選抜、(14)専修大、(15)駒大、(16)神奈川大、(17)拓殖大、(18)順天堂大、(19)亜細亜大 (20)上武大、(21)東海大、(22)青山学院大、(23)城西大