関西独立リーグは10日、リーグ運営会社の名称を「株式会社関西独立リーグ」から「株式会社関西・東海リーグ」に変更すると発表した。リーグ名に関しては愛称を公募しており、新名称決定までは「関西独立リーグ」で変わらない。また、代表取締役が木村竹志氏(紀州球団代表)から、来季より参入する三重球団の壁矢慶一郎代表に交代することも決まった。
 リーグでは5月に運営会社の株式会社ステラが撤退し、6月に三重も含めた5球団で新会社を設立していた。しかし、現状は各球団の経営状態が厳しく、紀州と大阪は選手側に確約していた月給20万円をカットせざるを得ない事態に追い込まれている。今回は紀州の運営に専念するため、木村氏が運営会社の代表を退いた格好だ。

 また選手給与を半分カットした大阪の経営は深刻度を増している。この日、シーズン終了後に1800万円の赤字が見込まれ、オーナー側が追加出資に難色を示している現状が発表された。球団では新しいオーナーを探しているものの、当面はリーグが球団を資金援助する形になる。とはいえ、リーグの現運営会社も設立時の資本金が200万円で、球団を抱え込むほどの体力はなさそうだ。リーグとしては何とか現体制を維持していきたい構えだが、それには各球団の経営を軌道にのせることが不可欠。選手たちが野球に打ち込める環境をつくるためにも、早い立て直しが求められる。