東京シティ競馬(TCK)の呼称で知られる大井競馬場は季節の移り変わりとともにトゥインクルレースを終了し、冬から春にかけて昼間の開催となっています。11月30日(月)から12月4日(金)までの5日間では、今年度から新設された勝島王冠(S?、1800m)を含む60レースが組まれ、激しいレースを展開中です。TCKではスローガン『走れ、ドラマ。TCK』を掲げ、競馬にまつわるドラマにスポットをあてています。TCKコメンテーターに当HP編集長・二宮清純が就任し、砂上で繰り広げられる様々な物語や競馬の持つ魅力をお伝えしています。
(写真:東京ダービー馬サイレントスタメンが参戦)

 2日(水)のメインレースは今年度から新設された3歳以上混合戦・勝島王冠です。歴戦の古馬たちにクラシック路線を戦ってきた3歳勢が挑む新たな舞台が設定されました。初代優勝馬の栄誉を手にするべく16頭が出走します。

 古馬勢の中で注目は前走の京成盃グランドマイラーズ(S?、船橋1600m)で重賞初制覇を飾ったセレン(牡4、船橋・佐藤賢二厩舎)と今年2月に行なわれた金盃(S?、2000m)を優勝しているバグパイプウィンド(牡5、庄子連兵厩舎)です。重賞勝ち馬というだけでなく、鞍上がそれぞれ石崎隆之騎手と的場文男騎手と南関東を代表する大ベテランジョッキーです。これまで5000以上の勝利を飾っている名手たちにとっても、第1回優勝騎手の称号はノドから手が出るほど欲しいもの。ここ一番のベテランの手綱さばきは必見、両者のダイナミックな直線での叩きあいに期待したいところです。
 3歳馬の筆頭格は東京ダービー(S?、2000m)を制しているサイレントスタメン(牡3、川崎・足立勝久厩舎)です。ダービーで見せた強烈な末脚は古馬の中に入っても見劣りしません。5カ月ぶりで久々の競馬になりますが、出来さえよければ経験豊かな年上の馬たちを一気に差しきってしまう可能性も大いにあります。今年の3歳勢のレベルが問われる1戦だけに、世代の代表としても好成績を収めたいでしょう。
 このレースの勝ち馬には12月29日(火)に行なわれる地方競馬最大のレース、東京大賞典(Jpn?、2000m)への優先出走権が与えられます。“ダートのグランプリレース”に駒を進めるのはどの馬か。年末の大一番に向けても見逃せないレースとなります。

 TCKホームページでは『二宮清純責任編集 TCKドラママガジン』を発行し、好評配信中です。トゥインクルレースで行われる重賞レースを編集長の視点から綴っていく“TCKドラマコラム”や、主要な重賞レースを独自の切り口から分析する“重賞千里眼”(勝島王冠の予想を公開中)、競馬のプロフェッショナルたちと熱い競馬談義を交わす“ガチンコ対談”など、様々なコンテンツを展開しています。

 師走を迎え残り少なくなった2010年。年末の慌しい時期になってきましたが、ベイエリアでサラブレッドの雄大な姿を眺めてゆったりとした時間を過ごしてはいかがでしょうか。ただし、スタンドのゆったりとした時間とは対照的に、コース上で繰り広げられる冬場のダートレースは激しさを増すばかり。クライマックス直前の熱い戦いを是非、ライブでお楽しみください。

>>特設サイト『二宮清純責任編集 TCKドラママガジン』へ
>>携帯サイト『二宮清純責任編集 TCKドラママガジン』はQRコードから


【12月開催日程】
11月30日(月)〜12月4日(金) 第1レース発走10:40、最終レース発走16:20
  28日(月)             第1レース発走15:00、最終レース発走20:50
  29日(火)〜12月31日(木) 第1レース発走11:00、最終レース発走17:50
【12月重賞日程】
12月 2日(水) 勝島王冠(S?)         15:45発走
   29日(火) 東京大賞典(Jpn?)       16:30発走
   30日(水) 東京シンデレラマイル(S?)  16:30発走
   31日(木) 東京2歳優駿牝馬(S?)    16:30発走