16日(現地時間)、女子スノーボードクロス、カーリング女子、スピードスケート女子500メートルなどが行なわれ、スピードスケートでは吉井小百合(日本電産サンキョー)が5位入賞を果たした。
 1本目の滑りで6位につけた吉井は、2本目でタイムを縮め38秒432を記録した。しかし上位4名はいずれも吉井のタイムを上回り5位で競技を終了、2度目のオリンピックで自身初の入賞となった。なお、小平奈緒(相沢病院)が12位、新谷志保美(竹村製作所)が14位となり、開会式で日本選手団の旗手を務めた5度目のオリンピック出場となった岡崎朋美(富士急)は16位にとどまった。

 カーリング女子1次リーグでは今大会初戦となった日本(石崎琴美、本橋麻里、近江谷杏菜、目黒萌絵)が接戦の末、米国を9−7で破り白星スタートを決めた。
 序盤から相手にリードを許す苦しい展開となったが、第7エンドで3点を奪い一気に逆転に成功する。1点リードで迎えた最終の第10エンドも一進一退の攻防となったが、米国のラストショットで日本のストーンを弾ききれず、ハウス中心からほぼ同距離で両者のストーンが残った。最後はメジャー計測となったものの日本のストーンが内側に残っており、さらに相手を突き放し幸先よく1勝をあげた。日本は明日、地元で強豪のカナダと対戦する。

 パシフィックコロシアムで行なわれたフィギュアスケート男子ショートプログラムでは高橋大輔(関西大大学院)が暫定3位につけた。2度目の五輪で悲願のメダルを狙う高橋はトリプルフリップ、トリプルトゥループを決めると勢いに乗り、全てのジャンプを成功させた。思わずガッツポーズが出るほど自らも納得のいく演技ができた高橋は、自己ベストの90.25点をマークし、表彰台へ好スタートを切った。
 一方、五輪初出場組も力を発揮した。織田信成(関大)は最初のトリプルアクセルを成功させると、その後もほぼミスなく滑りきり84.85点で暫定4位に。最年少の小塚崇彦(トヨタ自動車)は79.59点で同8位に入った。
 メダル候補が次々とミスをし、得点を伸ばせない中、90.85点の高得点をマークしトップに立ったのは金メダル大本命、連覇を狙うエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)。2位には90.30点、昨季の世界選手権覇者エバン・ライサチェク(米国)が続いた。18日には表彰台をかけてフリーが行なわれる。

 なお、女子スノーボードクロスに出場予定の藤森由香(アルビレックス新潟)は公式練習で負傷したため、競技直前に棄権した。

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