20日(現地時間)、ノルディックスキー・ジャンプラージヒル決勝、クロスカントリー男子パシュート、スピードスケート男子1500メートルなどが行なわれた。ウィスラー五輪公園で行なわれたジャンプラージヒルでは葛西紀明(土屋ホーム)が2回目に135.0メートルと大ジャンプを見せ、1回目の21位から盛り返し、8位入賞を果たした。
 前日の予選でトップ通過を果たした葛西。試合前の練習でも調子のよさを見せていただけにメダルへの期待が膨らむ。1回目、36番目に登場した葛西は真っ青な空の中を勢いよく飛び出した。だが、うまく風に乗り切ることができず、121.5メートルとK点に到達することはできなかったが、なんとか2回目進出を決めた。

 そして2回目。ここで五輪6大会目、ベテランの意地を見せた。不本意に終わった1回目から修正をかけ、135.0メートルの大ジャンプ。1回目のミスが響き、表彰台には届かなかったものの、見事8位入賞を果たした。

 伊東大輝(雪印)は1回目、117.0メートルと失敗のジャンプとなったが、それでもぎりぎりの30位タイに入り、なんとか2回目に進出した。2回目は128.5メートルとまずまずのジャンプ。順位こそ20位に終わったが、次の団体戦へと弾みをつけた。

 そのほか五輪初出場の竹内択(北野建設)、栃本翔平(雪印)は1回目で上位30人に残ることができず、2回目に進むことができなかった。優勝は1回目144.0メートル、2回目138.0メートルと続けざまに会心のジャンプを見せたシモン・アマン(スイス)。ノーマルヒルに続いて2冠を達成した。2002年ソルトレークシティー大会でも2冠のアマン。2大会2冠および金メダル個人4個は史上初の快挙となった。

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