日本ラグビー協会は26日、日本代表の新ヘッドコーチ(HC)にトップリーグ・サントリーサンゴリアスのエディー・ジョーンズGM兼監督が就任すると発表した。任期は4年で、イングランドW杯が開催される2015年まで。ジョーンズ新HCは今季終了まではサントリーの監督を引き続き務める。またアシスタントコーチには日本A代表の薫田真広監督が就く。発表会見に臨んだジョーンズHCは「最初にやることは勝つこと、そして世界のトップ10入りを果たすこと。日本のスタイルをつくっていかなくてはいけない」と抱負を述べた。
(写真:代表強化へスクラムを組むジョーンズ氏(右)と薫田氏)
 ジョーンズ新HCは、オーストラリア・タスマニア州出身の51歳。母は日系人で妻は日本人、指導者としてのキャリアも東海大学のコーチが最初と日本とは縁が深い。指導者としての実績も申し分なく、01年にはオーストラリアのブランビーズを率いてスーパー12を制覇。03年にはオーストラリア代表監督としてW杯準優勝に導いている。さらに07年のW杯では南アフリカ代表のテクニカルアドバイザーとして優勝を経験。サントリーのGM兼監督となった昨季は就任1年目でチームを日本選手権優勝へと引き上げた。

 協会ではジョン・カーワン前HCの後任として、「日本を世界レベルまで引き上げ、かつ日本らしいラグビーをできる指導者」などを条件に上げ、4〜5名を候補としてリストアップ。各候補者と成績目標や強化プランなどを話し合った結果、ジョーンズHC、薫田アシスタントコーチによる新体制を決定した。ジョーンズ・ジャパンは来年4月に始動し、初陣は4月28日のカザフスタン戦となる予定だ。