5日、第61回別府大分毎日マラソンが大分市高崎山・うみたまご前から大分市営陸上競技場までの42.195キロで行われ、ケニア人のアルン・ジョロゲ(小森コーポレーション)が2時間9分38秒で優勝を果たした。
 初マラソンの松村康平(三菱重工長崎)が2時間11分18秒で日本人最高の4位。カンボジア代表としてロンドン五輪を目指す猫ひろし(アミノバイタルAC)は2時間30分26秒の50位でレースを終えた。
 スパートのタイミングに成功したジョロゲがレースを制した。レースが最初に動いたのは27キロ過ぎ、ヤコブ・ジャルソ(エチオピア)が仕掛ける。このスパートで先頭集団が15人から9人までに絞られた。レースはさらにペースアップし、35キロを過ぎると、トップ争いはジャルソ、ジョロゲ、森脇佑紀(JFEスチール)の3人になった。

 だが、森脇が36.5キロ地点で遅れ始め、外国人2人についていけない。そして37キロ、ジョロゲがスパート。みるみるうちにジャルソとの差を広げ、独走状態に。結局、自己ベストを2分以上更新する2時間9分38秒でゴールテープを切った。

 また、カンボジア国籍を取得してロンドン五輪男子マラソン同国代表を目指す猫ひろしは常に自己新ペースでレースを展開し、2時間30分26秒の50位でフィニッシュ。大会前までの自己ベストだった2時間37分39秒を大幅に更新し、五輪代表に大きく前進した。

上位の成績は以下のとおり。

1位 アルン・ジョロゲ(小森コーポレーション) 2時間9分38秒
2位 セルオド・バトチオル(モンゴル) 2時間11分5秒
3位 ヤコブ・ジャルソ(エチオピア) 2時間11分13秒
4位 松村康平(三菱重工長崎) 2時間11分18秒
5位 森脇佑紀(JFEスチール) 2時間11分51秒
6位 デスタ・ゲブレヒウェト(エチオピア) 2時間12分22秒
7位 門田浩樹(カネボウ) 2時間12分25秒
8位 涌井圭介(ヤクルト) 2時間12分55秒
9位 ジェフリー・ハント(オーストラリア) 2時間13分19秒
10位 荒川丈弘(旭化成) 2時間13秒39秒
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50位 猫ひろし(アミノバイタルAC) 2時間30分26秒