19日、「2012ロンドン五輪バレーボール世界最終予選」(女子)が東京体育館で開幕した。眞鍋政義監督率いる全日本女子は、世界ランキング17位のペルーをストレートで下し、白星スタートを切った。
日本 3−0 ペルー
(25−13、25−21、25−18)
 独特の緊張感の中で始まった第1セット、日本は動きがかたく、なかなかリズムに乗り切れない。この嫌な流れを変えたのがWS江畑幸子だった。レフトからストレートコースを狙った技ありのスパイクを決めると、中盤には世界トップクラスの決定率を誇るバックアタックを相手コートにたたきつけた。江畑に乗せられるかのように、WS木村沙織にも当たりが出てきた日本は中盤に逆転すると、徐々にリードを広げていった。終盤にはS竹下佳江・WS山口舞と、S中道瞳・WS狩野舞子の2枚替えが功を奏した。中道がサービスエースを決めると、最後は狩野がMB荒木絵里香をおとりに使った一人時間差攻撃をきれいに決め、第1セットを先取した。

 第2セットのスタートはペルーにミスが続いた。第1セットを取られた焦りからか、タッチネットやオーバーネットなどが相次ぎ、逆に日本はMB岩坂名奈、木村のブロックが決まるなど、怒涛の6連続ポイントを奪い、試合の主導権を握った。しかし中盤に入ると、サーブレシーブが乱れ始める。逆にペルーが息を吹き返し、MBクラリベト・イエスカスの速攻を中心に追い上げを見せる。序盤に最大8点差あった日本のリードは、終盤には23−21と2点差にまで縮まる。しかし、最後は江畑、木村の両エースがきっちりと決め、日本が初戦白星に王手をかけた。

 第3セットは後がなくなったペルーの粘りもあり、序盤は一進一退の攻防戦が繰り広げられた。しかし、7−7から第2セット同様、竹下のサーブで相手レシーブを崩し、日本が6連続ポイントを奪い、リズムに乗る。終盤、ペルーも粘りを見せるが、荒木、岩坂のセンター陣の活躍で得点を重ねた日本がこのセットも取り、ストレート勝ちを収めた。

 明日の第2戦ではチャイニーズ・タイペイと対戦する。日本が苦手とする立ち上がりからリズムに乗っていけるか。終盤の強豪国との対戦に向けて勢いをつけたい。