ジャパンラグビートップリーグ2013-2014シーズンの開幕まで4日と迫った26日、全16チームの監督、キャプテンらが一同に東京・秩父宮ラグビー場に会し、来るシーズンへの決意を語った。トップリーグ11年目となる今季はチーム数を2つ増やして16チームとし、2プール2ステージ制を採用。試合数を増やすことで強化と普及を目指す。この7月に就任したリーグの高島正之チェアマンは、「新しいトップリーグ、上を目指すトップリーグへ生まれ変わる元年。(W杯が日本開催される)2019年へ飛躍を図っていきたい」と意気込みを示した。
(写真:リーグ3連覇を目指すサントリーの真壁キャプテン(右)と大久保監督)
 10年の区切りを終えたトップリーグは今季からシーズンの方式を大きく変更する。まず昨年度の順位に基づき、16チームを8チームごとのプールA、プールBに分割。プール内の総当たり戦により、ファーストステージ(各チーム7試合、8月〜10月)を戦う。その成績に基づいて、各プールの上位4チーム同士、下位4チーム同士で再び組を分けてセカンドステージ(各チーム7試合、12月〜1月)を行う。

 セカンドステージでは、ファーストステージの勝ち点はリセットされるが、その順位に応じて勝ち点4〜1点のボーナスポイントが与えられ、成績に加算される。セカンドステージの上位プールの1〜4位が2月のプレーオフトーナメントに進出。上位プールの下位4チーム(5〜8位)と、下位プールの上位4チーム(9位〜12位)が日本選手権進出をかけたワイルドカードトーナメントに出場する。下位プールの下位4チームは地域リーグとの入れ替え戦や降格の対象となる(最下位は自動降格、その他3チームは入れ替え戦)。

 これにより、リーグ全体の試合数が昨年の91試合から121試合に増加。セカンドステージはより実力が拮抗したチームの対戦が続き、盛り上がりにつながるとリーグでは目論んでいる。リーグ事業部の南隆雄部長は「“強くする、広める、役に立つ”がトップリーグの3つの柱。観客動員45万人を目標にしたい」と来場者の昨季(36万人)からの大幅アップを狙う。

 30日の開幕カードには史上2チーム目の3連覇を狙うサントリーサンゴリアスが登場。昨季9位のNTTコミュニケーションシャイニングアークスと対戦する。サントリーの真壁伸弥主将は「今年もハングリーに戦う」と3季連続優勝へ貪欲にチャレンジすることを誓った。今季から国際試合のルールに合わせて試合におけるチームの登録人数が23名と1枠増えた。控えにどんなメンバーを置き、誰を交代で起用するか、選択肢が増えることでベンチワークも一層、大切になりそうだ。

<トップリーグ2013-2014、ファーストステージ編成> ( )内は昨季順位

プールA
 サントリーサンゴリアス(1位)
 神戸製鋼コベルコスティーラーズ(4位)
 トヨタ自動車ヴェルブリッツ(5位)
 NECグリーンロケッツ(8位)
 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス(9位)
 九州電力キューデンヴォルテクス(12位)
 NTTドコモレッドハリケーンズ(13位)
 豊田自動織機シャトルズ(3季ぶり再昇格)

プールB
 東芝ブレイブルーパス(2位)
 パナソニックワイルドナイツ(3位)
 ヤマハ発動機ジュビロ(6位)
 近鉄ライナーズ(7位)
 リコーブラックラムズ(10位)
 キャノンイーグルス(11位)
 コカ・コーラウエストレッドスパークス(2季ぶり再昇格)
 クボタスピアーズ(3季ぶり再昇格)