3日(現地時間)、第10シードの錦織圭(日清食品)が男子シングルス準々決勝に挑み、第3シードのスタニスラ・ワウリンカ(スイス)を3−6、7−5、7−6、6−7、6−4のフルセットの末に破り、準決勝進出を果たした。錦織自身、グランドスラムでベスト4進出は初めて、同大会日本男子としては1918年の熊谷一弥以来となる96年ぶりの快挙を達成した。
 ワウリンカは今年の全豪オープンで初優勝し、現在世界ランキング4位の強豪。そのワウリンカに第1セットこそ試合の主導権を握られて落としたものの、徐々に動きにキレを取り戻した錦織は第2、3セットを連取。第4セットは6−7で惜しくも落としたが、最終セットは相手に2度のブレークポイントを握られながら凌いでゲームカウント4−4に持ち込むと、第9ゲームはラブゲームでキープして勢いに乗った。そして第10ゲーム、マッチポイントをつかむと、ワウリンカのフォアハンドのリターンがネットにかかった瞬間、錦織はガッツポーズで喜びを爆発させた。

 準々決勝に続いて4時間超の死闘を制した錦織。準決勝ではノバク・ジョコビッチ(セルビア)とアンディ・マリー(英国)の勝者と対戦する。