ボストン・レッドソックスとコロラド・ロッキーズのワールドシリーズが25日、レッドソックス本拠地のフェンウェイ・パークで開幕した。第1戦はレッドソックスが初回、ダスティン・ペドロイアの先頭打者本塁打などで3点を先制。その後も打線がつながり17安打の猛攻で13−1と大勝をおさめた。
 エースのベケット、7回1失点の好投(レッドソックス1勝、フェンウェイ・パーク)
コロラド・ロッキーズ   1 = 010000000
ボストン・レッドソックス 13 = 31027000×
勝利投手 ベケット(1勝0敗)
敗戦投手 フランシス(0勝1敗)
本塁打   (レ)ペドロイア1号ソロ

 レッドソックスのジョシュ・ベケット、ロッキーズのジェフ・フランシス。両スターターの立ち上がりが勝敗を決した。
 初回からベケットのストレートはうなりをあげていた。圧巻の三者連続三振。「2番・セカンド」で先発出場したロッキーズ松井稼頭央も外角のストレートにバットが空を切った。

 対するフランシスはボールが走らない。先頭のペドロイアにいきなりレフトの高いフェンス(グリーンモンスター)を越える先頭打者ホームランを浴びる。ワールドシリーズ初戦での先頭弾は南海などで活躍したドン・ビューフォード(当時オリオールズ)以来、28年ぶり2人目の快挙だった。
 これでリズムをつかんだレッドソックスは4本の安打を集中させ、さらに2点を追加する。2回にも1点、4回にも2点をあげ、相手のエース左腕をKOした。

 その後、試合は一方的な展開になる。5回にはロッキーズ中継ぎ陣の乱調をつき、3連続押し出しを含む一挙7点。試合を中盤で決めた。
 立ち上がりから好調のベケットは7回1失点で、ロッキーズ打線を散発6安打に抑えこんだ。これで今季のポストシーズンは負けなしの4勝目。エースとしての役割を完璧にこなした。

 なお、ワールドシリーズ初出場となった松井は6回の第3打席、一二塁間の大きく弾むゴロでいち早くベースを駆け抜け、内野安打にする。持ち味の俊足を生かしたシリーズ初ヒットだった。そのほかの打席は凡退し、この日の成績は4打数1安打。レッドソックスの岡島秀樹は登板機会がなかった。

 第2戦は26日、同球場で行われる。先発はレッドソックスが01年シリーズMVPの大ベテラン、カート・シリング。ロッキーズはポストシーズン好投を続けるドミニカ人右腕、ユバルド・ヒメネスの予定だ。

【松井成績】
「2番・セカンド」で先発出場
 4打数1安打
第1打席 空振三振
第2打席 遊飛
第3打席 一内野安打
第4打席 遊飛
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