この1ヶ月で日本サッカー界は大きく動きました。まずは残念なニュースからいきましょう。日本代表のイビチャ・オシム監督が16日未明に急性脳梗塞で倒れました。私は、就任当初から高齢であることが気にかかっていました。ニュースを耳にした時は、「とうとう、そういう時期がきてしまったのか」と思いましたね。代表監督という結果を求められる立場でメディアから大きなプレッシャーがかかっていたのでしょう。
浦和レッズ、おめでとう! 10月24日、浦和がAFCチャンピオンズリーグ準決勝第2戦で韓国の城南一和をPK戦の末に破り、日本のクラブとして初の決勝進出を果たしました。まだアジアの頂点に立ったわけではありませんが、激闘を制しての決勝進出は日本サッカーにとって本当に価値のあることだと思います。
9月初旬に行われた3大陸トーナメント大会、日本代表はホスト国のスイス、オーストリアを抑えて、優勝を果たしました。7日のオーストリア戦はPK戦の末に敗れたものの、11日のスイス戦は4−3で逆転勝ち。最後まで集中力の切れないプレーが印象的でしたね。
8月22日、カメルーンを迎えて、アジアカップ後初となる日本代表戦が行なわれました。結果は2−0で日本代表が勝利しましたが、内容ではカメルーンのスピード、テクニック、フィジカルの強さの前に随分苦労した印象を受けました。
アジアカップはイラクの優勝で幕を閉じました。残念なことに日本は準決勝敗退に終わり、3連覇を達成することはできませんでした。何より痛かったのは、優勝を逃してコンフェデカップへの出場権を獲れなかったことです。コンフェデはワールドカップ前に強豪国と対戦できる貴重な真剣勝負の場ですし、開催国の南アフリカを肌で感じることができる絶好の機会ですからね。
日本代表が3連覇を目指すアジアカップが間もなく始まります。オシム監督にとっては代表監督就任後初のビッグタイトルだけに結果が問われる大会になりそうです。オシム監督自身も「内容か結果かで言えば、結果を重視する」と言いきっていますからね。
Jリーグは相変らずガンバ大阪が好調を維持しています。13節終了時点で2位の浦和レッズに勝ち点差4、3位の川崎フロンターレに勝ち点差6をつけて首位を快走していますね。ガンバの強さは、その総合力にあります。
18日、U-22日本代表がU-22シリア代表を2−0で下して北京五輪アジア最終予選進出を決めました。中東でのアウェー戦は何が起こるかわからないですから、その中で結果を出したことは評価されていいと思います。まずはおめでとうと言いたいですね。