伊予銀行ではこのほどプロテニスプレーヤーのクルム伊達公子選手をイメージ・キャラクターとして起用することを発表した。40歳を迎えた今も、なおトップアスリートとして、あふれる笑顔でチャレンジし続けるクルム伊達選手の姿と、お客様の満足のために挑戦し続ける伊予銀行の姿勢を重ね合わせた。これに呼応して新ブランド・スローガン「Challenge&Smile」も決定。今後、CMやポスターなどを通じてメッセージを発信していく予定だ。

(写真:森田頭取とのツーショットポスター)
 日本人女子では最高の世界ランキング4位の実績、グランドスラムでのベスト8入り6回、そして現役引退後、11年半のブランクを経ての復帰――。日本テニス界はもとよりスポーツ界の歴史を次々と塗り替えてきたトッププロとの強力コラボが実現した。

 伊予銀行とクルム伊達選手の縁は、ひとりの指導者から始まった。かつて日本のトップ選手として活躍した小浦武志氏だ。現役引退後は指導者となり、沢松和子選手、沢松順子選手、浅越しのぶ選手ら多くのプロを育てている。クルム伊達選手も高校時代から指導を受けた。

 また小浦氏は伊予銀行の男子テニス部を20年前から臨時コーチとして教えている。小浦氏の橋渡しもあり、クルム伊達選手が現役復帰を表明した2008年、松山市での合同合宿が実現した。
「プロとは違い、仕事をやりながら頑張っている姿には私自身、感銘を受けているし、刺激にもなっています。そして、20代の男子はやはり女子よりもパワーもスピードもある。だからこそ、世界を相手にするためにもすごくいいトレーニングになるんです」
 そう合宿の意義を感じたクルム伊達選手は翌09年も愛媛に渡り、伊予銀行の男子テニス部とトレーニングを行った。

 さらに同年の日本選手権では小浦氏の提案もあり、伊達選手と伊予銀行の植木竜太郎選手がミックスダブルスに出場。直前練習はわずか1日しかとれなかったが、初戦からすべてストレート勝ちを収め、見事な優勝。2年連続の合宿で生まれた絆が呼び込んだ勝利だった。
(写真:日々への取り組みなどクルム伊達選手から学んだことは多かった)

 伊予銀行では、たゆまぬ努力で世界を転戦しながら、多くの人に感動と勇気を与えているクルム伊達選手の姿勢に共鳴。ふるさとのトップバンクとして感謝の心を忘れず、お客様と行員自身の笑顔のためにチャレンジすることを宣言しようと、クルム伊達選手のイメージ・キャラクター起用と新スローガン「Challenge&Smile」を決めた。

 今回のイメージ・キャラクター就任にあたって行われた対談では、伊予銀行の森田浩治頭取とクルム伊達選手が次のように語っている。

森田頭取: 今日も素敵な笑顔をみせてくださっているクルム伊達さん。いつも爽やかでぬくもりのある笑顔でいられる秘訣があるのですか。
クルム伊達: 大好きなテニスが身近にあるということ、そして自分のしていることが、どこかで人のためになっていると感じられるからでしょうか。応援してくださるファンの姿を見ると、また頑張ろうと思えます。

森田頭取: 常に目標をもって“挑戦”を続ける強靭な意志やその達成感からの“笑顔”なのですね。それは、私どもの「感謝の心でベストをつくす」という企業理念に通じるものを感じます。これは「感謝の心を行動の原点に、たゆみない自己革新につとめ、喜びと生きがいをもって、たくましく行動すること」を行員の行動規範として掲げているものです。まさにクルム伊達さんの“笑顔”と“挑戦”そのものだと感じています。私どもも、お客様の信頼と期待に応え続け、お客様の笑顔を生み出すような銀行でいられるよう、“挑戦”を続けていく決心です。
クルム伊達: 私も“挑戦”を続けて生きます。今後やっていきたいことは、スポーツの素晴らしさをより多くの人に伝えていくということもですが、私と同年代やそれより上の年代の方も、年齢に関係なく夢を持って“挑戦”することの楽しさ、素晴らしさにもう一度気づいてもらうこと。そして未来を担う子どもたちにも、夢をもつことの大切さや、何かをやり通すことの大切さというものもスポーツを通じて学んでもらい、“笑顔”になってもらえたらと思っています。
(写真:各店舗には等身大パネルが設置される)

「負けて失敗したらその時に学べばいい。学ぶチャンスができただけ。同じ失敗はしないと思うだけでも成長なんです。次のステップに行きたいから、勝っても負けても私にはエネルギー」

 クルム伊達選手はそうも語っている。アグレッシブなチャレンジが、自身の成長や成果につながり、それがまた自らのエネルギーになる。そして、新たなチャレンジの源となる。笑顔とチャレンジの好循環。これはスポーツに限らず、どの世界でも成長には不可欠な要素だろう。伊予銀行では、新スローガンの下、「おかげさまで」の感謝の気持ちを笑顔に変え、新たなステージに向かってチャレンジを続けていこうと考えている。




◎バックナンバーはこちらから