『JAPAN RUGBY LEAGUE ONE』(リーグワン)の東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)は12日、東京・府中市で記者会見を行い、書道家・武田双雲さんが揮毫したチームスピリット<猛勇狼士(もうゆうろうし)>をお披露目した。

 

 力強い墨痕がBL東京に魂を吹き込んだ。NHKの大河ドラマ『天地人』の題字や、スーパーコンピューター「京」のロゴを手掛けた武田さんによって書かれたのは、チームスピリット<猛勇狼士 我ら、接点無双、猛攻猛守の紳士なり。>。リーグワン初年度の昨季、前身のトップリーグを含め6季ぶりに4強進出を果たしたチームは、さらなる高みを目指すため言葉に力を求めた。

 

 

「東芝らしさを追求するために武田先生の力が必要だと思った」。薫田真広ゼネラルマネジャーが熱っぽく作品誕生の経緯を語ると、チームのDNAである「猛々しさ」を見事に表現した武田さんも「“世界を変えていく”という強いエネルギーをチームから受け取り、自分も心を震わせ、感動しながら筆を走らせられた」と充実の表情を浮かべた。

 

 新シーズンは12月に幕を開ける。会見後には選手やスタッフも武田さんの作品と“初対面”すると、強い日差しが降り注ぐ練習グラウンドを感嘆の声が包み込んだ。共同主将を務める徳永祥尭は言った。「気合をもらえる字だった。日本一を目指す集団として、作品に恥じない姿を見せていきたい」。紙ではなくグラウンド上で、<猛勇狼士>を表現する覚悟はできている。

 

(文・写真/古澤航)