「ひとに健康を、まちに元気を。」をコンセプトに、様々な社会貢献活動を展開している明治安田とのタイアップ企画です。当コーナーでは、明治安田関連の活動レポートをお届け致します。

 

 

 

 

 

 

 JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)レギュラー・ツアー2024シーズン第2戦「明治安田レディスヨコハマタイヤゴルフトーナメント」(賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)が3月7日から4日にかけて高知県香南市・土佐カントリークラブ(6273ヤード/パー72)で開催されました。大会は初日から鈴木愛選手が一度も首位を譲らず通算15アンダーで“完全優勝”を果たしました。2位は通算10アンダーで藤田かれん選手、小祝さくら選手、高橋彩華選手が並びました。大会特別協賛の明治安田は、ギャラリーサービスの一環として推定野菜摂取量や血管年齢が測定できる「明治安田×JLPGA」健康チェック!ブースを設け、会場に訪れた方々が気軽に健康チェックできる機会を提供しました。

 

 太平洋の海風

 

 眼下に太平洋を望む、手結山の丘陵地に広がる土佐カントリークラブ。このコースは海風が選手たちを苦しめることでも知られています。ショット位置とカップ位置では風向きが違うこともしばしばです。

 

 それにもかかわらず、鈴木選手は大会を通じて安定したショットとパットを披露し続けました。まず初日、8バーディー、1ボギー、7アンダーで首位に立ちました。

 

 ラウンド後、鈴木選手は海風について、こう語りました。

「アゲインストなのか、フォローなのか……。風が回っていて判断が難しかった。瞬間的に風向きが変わったりもします。なるべく風の影響を受けないように低い弾道の球を打ちました」

 

 大会2日目、最大風速17メートルを記録した中、鈴木選手は3バーディー、ボギーは1つにとどめ首位をキープしました。3日目は5つスコアを伸ばし、14アンダーとしました。この時点で、2位・小祝さくら選手に4打差をつけました。

 

 迎えた最終日――。パー3、打ち下ろしの166ヤードの2番ホール。鈴木選手は第1打をグリーンに乗せたものの、ボールが止まらずロングパットに。バーディーパットは惜しくもカップに嫌われ、このホールはボギー。対する2位・小祝選手はパーをセーブ。

 

 508ヤード、パー5の3番ホール。鈴木選手は3打目でグリーンを外し、小祝選手は3打目でピン左奥につけました。このホール、小祝選手はバーディーを決めました。鈴木選手はパーパットを外し、連続ボギーをたたきました。この時点で鈴木選手が13アンダー、小祝選手が11アンダー、2打差となりました。

 

 ここでズルズルと後退せず、グッと歯をくいしばるように堪えたのが鈴木選手です。4番ホールから10番ホールまで7連続でパーをセーブします。

 

 特筆すべきは、9番ホール。鈴木選手はティーショットを左の林に入れてピンチを迎えました。2打目は林からフェアウェイではなくラフに出すだけで精いっぱい……。誰もがボギーを予想しましたが、3打目でなんとかグリーンを捉えます。ここでスコアを崩せば、小祝選手につけ入るスキを与えてしまいます。

 

 “パットの名手”の安定感

 

 しかし、“パットの名手”の異名をとる鈴木選手。下ってやや左に曲がるラインを読み切り、パーセービングパットを沈めると右手で小刻みにガッツポーズを作りました。ビッグセーブが飛び出し、サンデーバックナインを迎えました。

 

 バックナインで鈴木選手は3バーディーを記録。一方の小祝選手は12、13、14番と3連続ボギーをたたき、優勝争いから後退しました。

 

 最終ホール、370ヤードのパー4。鈴木選手はティーショットをフェアウェイど真ん中につけると、2打目でナイスオン。バーディートライでは右に切れる芝を読み切り見事カップイン。鈴木選手はボールがグリーン上を転がっている段階で、パターのヘッドを高く空に掲げてガッツポーズを作り、ギャラリーを沸かせました。

 

 チャンピオンブレザーを羽織った鈴木選手、最終日のラウンドをこう振り返りました。

「“トレーニングしてきたことを信じてやるだけだな”と思っていたので最後までいいプレーができたと思います」

 

 この5月で30歳を迎える大会覇者は「若い選手に圧倒されていますけど、30代でももっと活躍できるぞ、というところを見せたいと思います」と続けました。鈴木選手は隣県の徳島県出身ということもあり、彼女を目当てに来場したギャラリーも多かったようです。「四国で優勝ができたことを非常にうれしく思います。今日はたくさんのご声援ありがとうございました」と締めくくりました。

 

 明治安田はこの2月、JLPGAと新たに2027年1月まで契約を結びました。JLPGAとともに推進してきた社会貢献活動をさらに強化し、健康診断受診率を向上させる活動を展開していきたい、としています。

 

(文/大木雄貴)


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