1日、第89回選抜高校野球大会決勝が甲子園球場で行われ、大阪桐蔭が8-3で勝利。史上初の履正社との大阪勢対決を制して5年ぶり2回目となるセンバツ優勝を飾った。

 

 初回、大阪桐蔭は1番・藤原がカウント2ボール2ストライクから先頭打者本塁打を放って先制。2回には2死から7番の坂之下がフルカウントからレフトスタンドへホームランを放って1点を追加した。履正社の先発竹田はその後は立ち直り3、4、5回と大阪桐蔭を1安打に抑えたが、6回に再び1番の藤原に右中間にホームランを打たれる。この日、2本目となる藤原のソロホームランで大阪桐蔭が3-0と試合を優位に進めた。

 

 終盤、8回裏、春、夏ともに初優勝を目指す履正社が意地を見せた。2死一塁から安田、若林、浜内のクリーンアップが連続ヒット。この回3点をあげて土壇場でゲームをふりだしに戻した。だが9回表、先頭打者の坂之下がヒットで出塁して送りバントで二塁へ進み、続く9番・西島の当たりはレフトスタンドに飛び込む勝ち越しホームランとなった。

 

 ここで履正社はエース竹田に代えて松井を投入。しかし松井が4連打を浴びて結局、この回5失点。8-3とリードした大阪桐蔭は最終回のマウンドに遊撃手、外野手、投手の“三刀流”根尾を送った。リリースポイントが安定しない根尾は2四球で出塁を許すが、最後は1番石田を併殺打に打ち取ってゲームセット。大阪桐蔭が5年ぶりのセンバツ優勝を飾った。

 

4月1日(土)

◇決勝

 

 藤原、センバツ決勝史上初の2本塁打
大阪桐蔭(大阪) 8 = 110|001|005
履正社 (大阪) 3 = 000|000|030
本塁打 (大)藤原ソロ、坂之下ソロ、藤原ソロ、西島2ラン