8日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で「第99回全国高校野球選手権大会」が開幕した。第1日目は開会式の後、3試合が行われた。

 

 第1試合は彦根東(滋賀)-波佐見(長崎)の対戦。熱戦が展開され、9回裏に2点を入れた彦根東が6-5で逆転サヨナラ勝ちを収めた。春夏通算5度目の出場で、記念すべき甲子園初勝利となった。第2試合は済美(愛媛)と東筑(福岡)の顔合わせ。序盤は均衡した展開だったが、4回裏の途中で雨により試合が1時間15分中断。再開後に済美が本塁打攻勢で得点を重ね、10-4で勝利した。地方大会7試合すべてを1人で投げ抜いた東筑の2年生右腕・石田旭昇は力投むなしく力尽きた。

 

 第3試合の藤枝明誠(静岡)-津田学園(三重)は初出場同士の対戦。試合はもつれにもつれ、延長11回裏を迎える。津田学園は2死一、二塁で2番宮木滉生がセンターオーバーのタイムリーヒットを放ちサヨナラ勝ち。今大会初となった延長戦を制し、夏の甲子園初勝利をあげた。台風5号の影響により、1日順延してスタートした今大会。決勝は8月22日に行われる。

 

8月8日(火)

◇1回戦

 増居、9回160球で完投勝利

波佐見(長崎)5 = 011|001|200

彦根東(滋賀)6 = 013|000|002×

本塁打 (波)内野ソロ

    (彦)吉本3ラン

 

 相手上回る13安打も初戦敗退

東筑(福岡)4 = 000|310|000

済美(愛媛)10 = 101|042|02×

本塁打 (東)盛田ソロ

    (済)橋本3ラン、亀岡2ラン

 

 失策ゼロの堅守もサヨナラ負け

藤枝明誠(静岡)6 = 100|032|000|00

津田学園(三重)7 = 000|420|000|01×(延長11回)