13日、平昌パラリンピックの女子アルペンスキー・スーパー複合座位が行われ、村岡桃佳(早稲田大学)が2分30秒25で銅メダルに輝いた。村岡は滑降での銀、スーパー大回転の銅に続き、今大会自身3個目のメダル獲得となった。金メダルは2分27秒59のアンナ・フォースター(ドイツ)。銀メダルは、今大会2冠のアンナ・シャッフェルフーバー(ドイツ)が2分30秒11で手にした。
 
 スーパー複合は前半のスーパー大回転と後半の回転を滑り、その合計タイムで争う。村岡は午前中に行われた前半のスーパー大回転で、全体2位となる1分30秒89をマーク。トップと0秒32遅れの2位につけた。

 

 逆転も十分可能なタイム差で迎えた後半の回転では、レース終盤にやや失速。疲労からか、バランスを崩す場面も見られ、積極的に攻めるリズムを掴みきれなかった。それでも、タイムは全体2位の59秒36。金メダルを胸に飾ったフォースターを除き、強豪の多くが後半の回転でタイムを落とす中、村岡は安定した滑りを2本そろえた。

 

 レースを終え、「複雑な心境です。1本目は2番につけていて、苦手な回転ですけど、勝ちに行きたいと思っていたので悔しい結果」と率直に振り返った村岡。しかし出場種目すべてでメダルを獲得していることには「自分でも正直、びっくりしています」と笑顔を見せた。

 

 村岡は14日の大回転、18日の回転にもエントリーしている。「明日(大回転)は(メダル獲得の)可能性のある種目だと思っているので、全力で頑張りたい」と前を向いた村岡。残り種目での滑りにも大いに期待したい。