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第691回 “詐欺”や“偽計”もスポーツの一部

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 ファイトマネーもケタ違いなら、損害賠償の請求額もケタ違いである。「世紀の対決」として注目を集めたフロイド・メイウェザーとの世界ウェルター級王座統一戦で1億ドル(約120億円)ものファイトマネーを手に
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第690回 「浪花節」貫いた阿修羅原のプロレス人生

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 長ドスを手にした高倉健が天龍源一郎なら、橋の袂で暗闇からニョッと現われる池部良が阿修羅原――。まるで映画『昭和残侠伝』のような入場シーンだった。1991年8月9日、SWS1周年記念興行。横浜アリーナ
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第689回 Jリーグ誕生前夜と重なる川淵のバスケ改革

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 チェアマンはチェアマンでも、今はサッカーではなくバスケットボールのチェアマンだ。日本サッカー協会最高顧問の川淵三郎が日本バスケットボール協会(JBA)を改革するために設けられたタスクフォースのチェア
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第688回 「カウント2.9」闘病垣原に救いの手

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

<突然ですが、あまり良くないニュースがございます。自分の体に悪性リンパ腫が見つかり、来年から闘病生活を余儀なくされることになりました>。元プロレスラー垣原賢人からメールが入ったのは、街がにぎわう昨年の
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第687回 カネ事情が“異形”の野球大国キューバ

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 米国とキューバが急ピッチで国交正常化を進めている。キューバといえば葉巻やラム酒ばかりでなく野球選手の宝庫でもある。今季開幕時、MLBのロースターに入った選手は18人。これはドミニカ共和国の83人、ベ
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第686回 広島、“キーストーンコンビ”育み巻き返しを

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 米国では二遊間を「キーストーンコンビ」と呼ぶ。文字どおり二塁は要石。その付近は地政学上の要衝というわけだ。強いチームは例外なく、ここがしっかりしている。 では名手を2人揃えれば、最強のキーストーンコ
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第685回 暗黙の了解ぶち破った天龍 改革の遺伝子

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 振り返れば、波乱万丈の格闘人生だ。大相撲で13年、プロレスで39年。「もう腹いっぱい」。先頃、独特の言い回しで、この11月限りでの現役引退を発表した天龍源一郎の口から興味深い発言が飛び出した。「あれ
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第684回 カープの名将生んだ“球界の人事異動”

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 人事異動の季節である。去る人もいれば、来る人もいる。会社や役所では別れを惜しんで送別会花盛りだ。 球団間のトレードは、いわばプロ野球界における人事異動である。本来は双方に利をもたらすものであるにもか
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第683回 「真剣でスパン」打法で大記録に挑む内川聖一

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 80年の歴史を誇るプロ野球にあって、8年連続で打率3割超えを達成した右打者はひとりもいない。今季、この知られざる大記録に挑むのが福岡ソフトバンクの内川聖一である。 昨年、専門誌の『週刊ベースボール』
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第682回 「五輪は東京」先見の明はあったのか

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 先日報じられたトルコのエルドアン大統領が暗殺を恐れ、専門家に食事の“毒味”をさせているとのニュースにはびっくりした。もし一昨年9月、アルゼンチンのブエノスアイレスで開かれた2020年五輪・パラリンピ
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