イーグルス、新指揮官で飛躍誓う ~リーグワン~
ジャパンラグビー・リーグワンのディビジョン1横浜キヤノンイーグルスが東京都町田市のキヤノンスポーツパークで公開練習を実施した。練習後、レオン・マクドナルド新HC就任会見を行った。元ニュージーランド代表(オールブラックス)のAC。ブルーズ(ニュージーランド)をスーパーラグビー・トランスタスマン優勝(2021年)、スーパーラグビー・パシフィック準優勝(22年)に導いた実績を持つ。
選手としてオールブラックス56キャップを誇り、2度のW杯出場(03年オーストラリア大会、07年フランス大会)。日本ではヤマハ発動機ジュビロ(04-05シーズン)、近鉄ライナーズ(09-10シーズン)に所属した。「日本に戻ってこれてうれしい」とマクドナルドHC。当時と現在の日本ラグビーの変化として、「海外選手はキャリアの最後として日本を選んでいたが、今はベストプレーヤーが揃っている」と挙げた。
5シーズン指揮を執った沢木敬介氏が去り、24-25シーズン8位からの再浮上を図る。新指揮官は持ち味アタッキングラグビーに磨きをかける。
「それと同時にスマートなラグビーしなければいけない。テリトリーをしっかりコントロールすること、DFに対する意識を高める必要がある。バランスの取れたチームにしたい」
現在の戦力を「ベテランと若手がいいバランスにある」と評価し、セレクションポリシーについては「先入観はないので、すべての選手がセレクションの対象にある。プレースタイルとしてはハードワークできる人間。トップチームの勝つためにはある程度のフィジカリティも必要」と説明した。
「キヤノンイーグルスから、より多くの日本代表を送り込む」と育成に力を入れるが、結果にこだわらないわけではない。
「目標はもちろん優勝。どのチームもそこを見ていると思うが、目的を持って積み上げることで達成したい」
井上聖人GMは新指揮官について聞くと、「もう率直に期待していた以上」と答えが返ってきた。
「彼は懐が深く、指導も細かい。物腰は柔らかいですけど、逃がさない強さもあります。素晴らしい指導者。アタックは今まで以上に突き詰めてやっていますので、そのクオリティはさらに上がると思います」
CTB梶村祐介は「まだ基礎的なところしか落とし込んでいませんが」と前置きした上で、「大きく変わっていきそうな雰囲気を感じています」と印象を述べた。
「今季、自分たちがこだわっていくのはアタック。リーグでベストなアタッキングチームになることを目標に掲げているので、ボールの動かし方やセットピースからのアタックも変わっていきそうな感じはしています。今までは選手間のつながりを意識していましたが、今季はそこに加えてフィジカリティを上げていく。力強さが増していくと思います」
変化の一端は実質2季目のSO武藤ゆらぎも感じ取っている。
「すべてが新しく変わったので今はワクワクしながらラグビーをしています。イーグルスの文化も残しつつ、新しい外国人HCのいいところも加わり、どんどん上へ行くしかないようなチームになってきていると思います。ニュージーランドのアタッキング・ラグビー。スペースにボールを運ぶというのは、さらに磨きがかかっていくと感じています」
22-23シーズンから2季連続でプレーオフに進みながら、昨季は8位に沈んだイーグルス。今は新指揮官の下、再浮上のための爪を研いでいいる最中だ。
(文・写真/杉浦泰介)