長身のヒロイン候補・桑村美穂「華やかで強いゴルファーに」 ~女子ゴルフ~
プロテスト合格を目指す25歳以下の若手女子ゴルファーの登竜門、「マイナビネクストヒロインゴルフツアー」がスタートして今年で8年目を迎えた。今年は年間18試合を予定している。昨年2勝を挙げ、年間ランキングで4位に入った20歳の桑村美穂に意気込みを聞いた。
――今年2月に沖縄で行なわれた「マイナビ チャレンジマッチ THE Heroines 2026」はトップと3打差の2位タイでした。ツアープロも混じった中でのこの成績は?
桑村美穂: 自分の中では今年最初の試合。いいスタートを切れたのかなと思っています。途中までは優勝を狙える位置にいたので、当然悔しさもありますが、ひとまずいいスタートが切れました。
――昨年、「マイナビネクストヒロインゴルフツアー」に参戦1年目で2勝を挙げ、年間ランキング4位でした。
桑村: プロ宣言(アマチュア資格を放棄)をして初めての年でした。昨年の1年で活動の幅が広がったと思っています。昨年は17試合あり、シーズン中は毎週のように試合があったことは経験値を得られる意味でもありがたかった。この大会は、強い選手がたくさん出ているので、その中で2勝を挙げられたことは、すごく自信になりました。
――同大会の初勝利は開幕戦でした。
桑村: まさか優勝できるとは思っていなかったので、自分でも驚きました。
――9月に2勝目を挙げた際には「今までこんなに悔しい優勝はなかった」とコメントされていました。
桑村: 1勝目とは内容が全然違うものでした。1勝目はパターに助けられた。決めたいところで決めることができましたが、2勝目はパットで苦しんだ。ショットがすごく良かっただけに、もっとスコアを伸ばせたという悔しさがありました。
――「マイナビネクストヒロインゴルフツアー」は全試合『ALBA TV公式YouTube』でライブ配信されています。
桑村: 私自身、メディアに出ることは、むしろ好きなので、大会をYouTubeなどで配信してもらえるのはすごくありがたい。おかげで私のことを知っていただく方も増えましたし、Instagramにも応援メッセージが届きました。貴重な機会をいただけていると感謝しています。
――今季の意気込みは?
桑村: 昨年は2勝だったので、今年は3勝、4勝とより多く優勝できたらいいと思っています。
――桑村選手はJLPGAツアー6勝を挙げ、昨年LPGAツアーでメジャー制覇(シェブロン選手権)を果たした西郷真央選手、昨年の賞金女王・佐久間朱莉選手らを輩出したジャンボ尾崎アカデミー出身。千葉県内にある通称“ジャンボ邸”が練習場ですね。
桑村: 高校時代は、試合がなければ毎日のように通っていました。
ジャンボ尾崎の教え
――ジャンボ尾崎さんからは、どんなことを教わりましたか?
桑村: 技術面でいろいろなことを教わりましたが、「もっと素振りをしなさい」と、いつも言われました。高校3年間は、言われた通りに素振りばかりしていた。それが私のスイングの基礎となり、今の結果に繋がっていると感じています。
――ジャンボ尾崎さんは、その存在感から、近寄りがたいオーラがあるような印象を受けます。
桑村: すごく優しくて、いつもいろいろなことを気にかけてくださる方でした。ジャンボさんは、普段パターはあまり教えない方なんですが、私が高校の時からパターを課題としていたので、指導してくれました。私はジャンボさんに認められたかったですし、教わったことを早く身に付けたいという思いから、一生懸命練習をしました。「今日はもういいんじゃないか」と、ジャンボさんから止められることもありました。
――褒められた記憶は?
桑村: 教えられたことが、できるようになった時はすごく褒めてくれました。またジャンボ邸では、西郷さん、佐久間さん、原英莉花さん(JLPGAツアー5勝)たちトップ選手が練習をしている姿を間近で見ることができた。そういう環境で練習できたことは、すごくいい経験になっています。
――プロフィールに好きなクラブを書く欄があり、そこに「5番アイアン」と書いてありますが、以前はパターにしていたとか?
桑村: 先ほど話したようにパターが得意ではなく、むしろ苦手なクラブなんです。それを得意と書くことで、自分に暗示のようなものを掛けたかったんです。本当に好きなクラブは5番アイアン。難しいクラブなので、綺麗に打てた時はすごく気持ちがいいんです。
――5番アイアンを挙げる人は珍しい気がします。どういう点が好きなのでしょうか?
桑村: 自分のゴルフで、5番アイアンはキーポイントになっている。飛距離は約180yard。5番アイアンのショットがいいかどうかで、調子の良し悪しも分かります。
――176cmと長身ですが、どこに利点を感じますか?
桑村: ゴルフ面では、ショットが上から入れられるので、ライン出し(飛距離よりも方向性と正確性を優先し、ボールを真っ直ぐ運ぶようにするショット)はできると思います。ただトレーニング面では、手足が長いことで不便に感じることもあります。
――今後のゴルファーとしての目標は?
桑村: 今年はプロテストに合格すること。いずれは海外のツアーにも出場したいと思っているので、プロテストに合格した後、日本のツアーで活躍して、その先に海外に行ければいいと思っています。
――桑村選手の理想像は?
桑村: 皆さんから愛されるゴルファーが一番ですね。好きな選手はネリー・コルダさん(元世界ランキング1位。東京オリンピック金メダリスト)。彼女のように華やかさがあり、かつ強いゴルファーになりたいです。
<桑村美穂(くわむら・みほ)プロフィール>
2005年7月27日、埼玉県出身。5歳でゴルフを始める。2020年に関東中学校ゴルフ選手権春季大会で優勝。日本女子オープンゴルフ選手権競技には2度出場した。23年、全国高等学校ゴルフ選手権・女子個人の部で5位に入った。「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー」は25年から参戦。開幕戦を含む年間2勝を挙げ、年間ポイントランキングは4位に入った。23年から3年連続でJLPGA最終プロテストに進出している。身長176cm。ドライバーの飛距離は250~260yard。好きなクラブは5番アイアン。好きなキャラクターはクロミちゃん。趣味は美容と推し活(SixTONES)。
(取材・構成/杉浦泰介、写真/ⓒALBA)
BS11では「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー 2026」を全戦放送予定。桑村選手が出場する開幕戦は3月15日(日)19時30分~放送します。ぜひご覧ください!