鹿島、前人未到の3連覇達成! 〜Jリーグ最終節〜

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 5日、Jリーグ第34節が行われ、鹿島アントラーズが浦和レッズに1−0で勝ち、3年連続7回目のリーグ優勝を果たした。93年に始まったJリーグで3連覇達成は史上初の快挙となる。川崎フロンターレは柏レイソルに3−2で勝利したものの、勝ち点2差及ばず昨年に続く2位での終戦となった。
 最終節までもつれた優勝争いは首位鹿島と2位川崎の2クラブに絞られていた。試合開始前の勝ち点差2。川崎が逆転優勝するには勝ちが必須で、川崎が勝った場合、鹿島も勝たなければ得失点差の関係から優勝はなく、両者ともにプレッシャーのかかる最終節となった。

 鹿島は埼玉スタジアムで浦和レッズと対戦。試合開始直後から試合の主導権を握ったのは、ホームの大声援に背中を押された浦和だった。右サイドから田中達也がリズムを作り度々コーナーキックやフリーキックのチャンスを得る。しかし、最後は鹿島GK曽ヶ端準が立ちはだかり必死のセーブで先制点を与えない。

 同時刻のキックオフでアウェーの柏戦に臨んだ川崎は試合開始から積極的な攻撃を見せ柏ゴールに迫っていく。鄭大世、ジュニーニョ、レナチーニョの3トップへ長いボールを供給し、チャンスを作っていく。対する柏もJ2降格が決まっているがホーム最終戦で意地をみせるべく反撃を試みる。前半18分にはゴール正面からフランサがシュートを狙うも川島永嗣の好セーブに阻まれ先制点を奪うには至らなかった。

 試合が大きく動いたのは柏でのゲーム。川崎の右サイドから森佑介がオーバーラップし、前線のジュニーニョに預ける。そのままゴール前まで上がった森が左サイドに流れ切り替えしたところ、DFの足がかかりPKを獲得。これをジュニーニョが冷静にゴールへ突き刺し、前半30分に川崎が先制点を挙げる。このゴールでは川崎が逆転優勝に大きく近づいた。

 さらに39分には鄭、40分には中村憲剛と立て続けにゴールを決め、一気に前半で3得点を奪う。川崎は前半45分で逆転優勝に向けて自分たちの出すべき結果を残した。

 一方の鹿島は浦和の早い出足になかなかチャンスを作れない時間帯が続いたが、前半残り5分から数多くのシュートを相手ゴールに浴びせる。中でもコーナーキックからの興梠慎三のヘディングシュートはボールポストに直撃し、惜しくもゴールならず。そのまま前半を0−0で折り返す。

 後半は両クラブとも前がかりの陣形で、ゴール前での攻防が続く。鹿島は後半14分に2列目から飛び出し小笠原満男がGKと1対1となったが、シュートはゴール左に逸れ決定的なチャンスを逃してしまう。

 ようやく試合の均衡が破れたのは後半21分。右サイドからのクロスボールにゴール前で飛び込んだのは興梠。気迫あふれるダイビングヘッドでシュートをゴールへねじ込み、待望の先制点を挙げる。この時点で優勝の行方は再び鹿島へと傾いた。

 残り時間は浦和が前線に高原直泰、エスクデロを投入し必死に同点ゴールを狙う。鹿島は守備を固め、マルキーニョス、野沢拓也らのカウンターで応戦する。鹿島にとっては長い20分間となったが、ロスタイム3分間も含め浦和の猛攻を耐え、3年連続7度目の優勝を勝利で飾った。

 キャプテンの小笠原は「(シーズン中は)いい時期も悪い時期もあったが、優勝できてよかった。これまでとはまた違った優勝かなと思います。誰かが出られなくても活躍できるのがこのチームの強さです」と3連覇の要因を語った。

 川崎は柏の反撃を2点に抑え勝ち点3を上積みしたが、初タイトル奪取の壁をまたも超えられず、悲願達成は来期以降に持ち越しとなった。勝負どころで最下位相手に星を取りこぼすなど肝心な場面で詰めの甘さも見られた。リーグ屈指の破壊力を持つクラブだが、試合の運び方や守備面でまだ課題がある。来期に向けてクラブ一丸となって弱点克服に取り組みたい。

 また、最終節までもつれ込んでいたJ2の昇格争いは湘南ベルマーレが水戸ホーリーホックを3−2で下し、11年ぶりのJ1復帰を決めた。

(大山暁生)
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