18日、格闘家の武尊が仲間と立ち上げたジム『team VASILEUS』 の新加入メンバーを都内で発表した。新たに加わったのは渡辺雅和トレーナーのほか、武尊と同じK-1の元王者で『ONE Championship』(ONE)参戦が決まっている野杁正明ら計4人。武尊は「どこの団体、国でも戦えて、世界最強を証明していけるメンバー」と語った。
 
 
 チーム名のVASILEUSはギリシャ語で“王”を意味するバシレウス(Basiléus)に由来する造語だ。元々は武尊が『THE MATCH』での那須川天心戦用の練習拠点としてつくったことが始まりだ。武尊は会見の冒頭で「全員が“格闘家の王様になる”という意味を込めてつくりました。そこに松倉信太郎が参加してくれた。今日は新しいチームメイトを発表したいと思います」と述べた。
 
 K-1で3階級制覇(スーパーバンタム、フェザー、スーパーフェザー)し、ISKA世界ライト級王座を持つ武尊、K-1ミドル級王者の松倉に続いて“王の集団”に加わるのは、K-1で2階級制覇(スーパーライト、ウェルター)を達成した野杁、K-1ライト級王者の与座優貴、ISKA世界フェザー級王者の寺田匠、そして武尊らK-1の王者たちを見てきた渡辺雅和トレーナーの4人だ。「このチームの選手たちは所属団体がない。どこの団体、国でも戦えて、世界最強を証明していけるメンバー」と武尊。松倉は「みんな気持ちと実力が伴った選手。高い志を持った人たちが集まった集団。この仲間で格闘技界の新しい風を吹かせていきたい」と続いた。
 
 チームのキャプテン的存在となる武尊は、5人を紹介した。
「正明は僕が知っている中で、世界最高の技術と攻撃力を持っている選手。褒め始めたらキリがない。一緒に練習をしていて毎日が刺激になる。後輩とは思えないくらい大尊敬している。優貴は茨城から僕のジムまで通ってくれて、一緒に練習してくれた。彼のおかげでフランスの試合(ISKA世界ライト級王座)も勝てた。技術力、フィジカル、選手としてレベルが高い。階級も近いのでいい練習パートナー。匠は“格闘代理戦争”(AbemaTVで配信されている次世代スターを送り出す格闘ドキュメンタリー番組)の時からの仲。格闘代理戦争で良くも悪くも名前が売れてしまうので、うまくいかない選手が多い。真面目で気持ちが強い選手。若い頃の自分に似ている。本人は『まだK-1のタイトルを獲っていない』と言っていましたが、これから獲れる選手。雅和さんは僕が18歳の時から一緒に練習をしてきた。引退後はミットを持って練習に付き合ってくれた。いろいろなことを乗り越えてきた同志だと思っている。引退してからも一緒に戦っていきたいと思う。このメンバーは大切です」
 
 人を引き寄せる武尊の存在と、渡辺トレーナーへの信頼から集まってきた“王の集団”。武尊はこのチームのコンセプトと入団条件などを改めて口にする。
「名前の意味通り、“王の集団”。入る条件とかは特に決まっていなかったんですが、まっつん(松倉)と話した時にこのチーム名が浮かんだ。このチームに入るためには、チャンピオンじゃないといけないし、じゃなかったとしてもこれからチャンピオンになれる選手じゃないといけないよね、という話をした。実力はやっていけばつくと思うので、それだけの気持ちを持っているかどうかが、このチームに入る意味。本当の世界最強を証明するために集まったチーム」
 
 武尊と野杁はONEで、松倉と与座と寺田はK-1での“王”を目指していくことになる。「世界最強を目指して集まり、毎日練習をしている。僕と正明はONEで戦っている。世界最強のメンバーが集まっている団体。そこのベルトはバシレウスに必ず必要なもの。2人で必ず獲ります」と武尊。野杁は6月8日に『ONE167』でのONEデビュー戦が控えている。「ONEのベルトを獲ってこそ、本当の世界最強を名乗れると思っている。僕だけじゃなく武尊君と一緒に獲ることがゴールだと思っています」。武尊は今年1月の『ONE165』でスーパーレック・キアトモー9(タイ)に敗れてから再起を図っている最中だ。「足のケガはだいぶ良くなってきている。ケガが治り次第、戦いたいと思っています」。“王の集団”が世界最強を証明する道は始まったばかりだ。
 
BS11では毎週木曜日23時に『ワールドファイトCLIP! Supported by U-NEXT」を放送中! 野杁選手のONEデビュー戦となる「ONE167」の模様も紹介される予定です。