男女セブンズ日本代表、揃って初のメダル狙う
8日、日本ラグビーフットボール協会はパリオリンピックの7人制ラグビー(セブンズ)に出場する男女日本代表記者会見およびセブンズ日本代表新ジャージー発表会を都内で開催した。会見には男女日本代表各12人と、両HCが出席。パリオリンピックへの意気込みを語った。
男女ともに自らのスタイルを武器に世界に挑む。男子のキャプテン石田吉平(横浜キヤノンイーグルス)が「“Faster&Braver”(速く、勇敢に)を体現して、パリの8万人のお客さんの前で自分たちのスタイルを貫き通し、強豪相手に勝利してメダルを掴み取りたいと思います」と言えば、女子キャプテンの平野優芽(ながとブルーエンジェルス)は「東京オリンピックが終わってからの3年間、強いサクラセブンズをつくるため一丸となって頑張ってきました。パリではメダル獲得に向けて、サクラセブンズらしいラグビーを披露できるように頑張っていきたいと思います」と抱負を述べた。
男子は“Faster&Braver”、女子は“立つ、動く、戦う”をキーワードとしている。
「身体が小さくても、どれだけ大きい相手でも勇敢に立ち向かう姿を見せることで、たくさんの人たちを魅了できると思う。ラグビーを見たことのない人でも、僕たちの戦いを見せて勇気を与えることができたら、と」(石田吉平)
「オリンピックという舞台は4年に1度の大きな舞台。普段ラグビーを見たことがないような方も自分たちの活躍や結果に注目してもらえる機会。サクラセブンズとしてはグラウンドに立つ7人全員がひた向きに身体を張り続け、相手よりも動き続けるラグビーを3年間こだわってきた。しっかりとそれをパリで披露できるように頑張りたい」(平野)
男子は7月24日、オリンピック開会式前に日本選手団の先陣を切る。「しっかり勝って日本選手団として、いいスタートを切れるようにやっていきたいと思います」と石田吉平。サイモン・エイモーHCは「革新的なプレーをすれば、我々は勝てると信じています」と語った。女子は4日後の7月28日から。鈴木貴仁HCは「ワールドシリーズに参戦し、チーム、選手個人としても成長できた。戦いを重ねることで、世界との差を感じながらも自信を持ってオリンピックに臨める。自分たちの力を発揮できるようにしたい」と意気込んだ。
【セブンズパリオリンピック内定選手】
・男子
石田吉平(横浜キヤノンイーグルス)
石田大河(浦安D-Rocks)
植田和磨(近畿大学)
奥平湧(三菱重工相模原ダイナボアーズ)
ケレビ ジョシュア(豊田自動織機シャトルズ愛知)
古賀由教(リコーブラックラムズ東京)
谷中樹平(トヨタヴェルブリッツ)
津岡翔太郎(コカ・コーラ)
野口宜裕(セコムラガッツ)
福士萌起(日野レッドドルフィンズ)
松本純弥(浦安D-Rocks)
丸尾崇真(タマリバクラブ)
※バックアップメンバー
本村直樹(三重ホンダヒート)
吉澤太一(レッドハリケーンズ大阪)
・女子
内海春菜子(YOKOHAMA TKM)
大谷芽生(ながとブルーエンジェルス)
梶木真凜(自衛隊体育学校PTS)
三枝千晃(北海道バーバリアンズディアナ)
田中笑伊(ながとブルーエンジェルス)
堤ほの花(日本体育大学ラグビー部女子)
中村知春(ナナイロプリズム福岡)
西亜利沙(東京山九フェニックス)
原わか花(東京山九フェニックス)
平野優芽(ながとブルーエンジェルス)
松田凜日(東京山九フェニックス)
水谷咲良(東京山九フェニックス)
※バックアップメンバー
大竹風美子(東京山九フェニックス)
辻﨑由希乃(ながとブルーエンジェルス)
(文・写真/杉浦泰介)