24-25シーズン開幕 埼玉ワイルドナイツ、変わらぬ堅守 ~リーグワン~

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 21日、「NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25」が各地で開幕した。ディビジョン1(D1)の埼玉パナソニックワイルドナイツが東京サントリーサンゴリアスを33-12で下した。D1ではそのほか、三重ホンダヒートがリコーブラックラムズ東京を23-21で、静岡ブルーレヴズがコベルコ神戸スティーラーズを15-13で破った。

 

 味の素スタジアムで行われた優勝候補の直接対決は、昨季準優勝のワイルドナイツに軍配が上がった。

 

 昨季リーグ戦を無敗で突破しながらプレーオフトーナメント決勝で敗れたワイルドナイツは、HO堀江翔太、SH内田啓介のベテランが引退。司令塔のSO松田力也がトヨタヴェルブリッツに移籍した。この日のスタメン10番には山沢京平が起用された。昨季の第5節を最後に欠場していたPR稲垣啓太は11カ月ぶりのスタメンとなった。

 

 対する昨季3位のサンゴリアスは、フランスTOP14のスタッド・トゥールーザンに移籍したSH齋藤直人に代わり、ヴェルブリッツから加わった福田健太がスタメン9番。新人王のSO髙本幹也とハーフ団を組んだ。またNo.8には、昨季ケガで全休だったショーン・マクマーンが出場した。

 

 序盤の10分間はサンゴリアスが敵陣でプレー。しかしワイルドナイツの堅い守りがインゴールを割らせない。

 

 すると11分、弟・京平からパスを受けたFB山沢拓也が突破し、チャンスメイク。トライにこそならなかったが、サンゴリアスにプレッシャーをかけた。この時、FL下川甲嗣がフォローに走ったSH小山大輝を突き飛ばしたため、イエローカード。PGを山沢京平が決めてワイルドナイツが先制した。

 

 数的有利となったワイルドナイツは畳み掛ける。22分、WTB長田智希のトライ。下川がピッチに戻った後の37分には、山沢京平のパスを受けた長田がインゴール左隅に飛び込んだ。13-0と点差を広げる。

 

 サンゴリアスはこのトライの前の場面でWTB尾﨑晟也に危険なタックルがあり、イエローカード。シンビンで再び数的不利を余儀なくされた。ここで小野晃征HCが動き、FLサム・ケイン、SH流大という経験豊富な選手をピッチに送り込み、状況打開を図った。

 

 ハーフタイム明けの後半4分。CTBイザヤ・プニヴァイが流れのパスを受けて、トライを挙げる。高本のコンバージョンキックも決まり、7-13と射程圏に。

 

 ここで崩れないのワイルドナイツの強さだろう。8分にNo.8のジャック・コーネルセン、13分にはFLラクラン・ボーシェーのトライで突き放す。

 

 サンゴリアスに1トライを返されたものの、途中出場のWTBヴィンス・アソのトライと山沢京平のPGで33-12で勝利。3トライ差以上によるボーナスポイントも加え、勝ち点5を獲得した

 

(文/杉浦泰介)

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