V3狙うBL東京、開幕戦で掲げる“ONE” ~リーグワン~
ジャパンラグビー・リーグワンで2連覇中の東芝ブレイブルーパス東京は、開幕戦を12月14日に東京・味の素スタジアムで行う。ブレイブルーパスはリーグワン初代王者の埼玉パナソニックワイルドナイツ戦を『ONE FESTIVAL』と銘打ち、クラブ主管の観客動員数として最多となる4万人を目標に掲げている。
ブレイブルーパスはほぼ毎月定例記者会見を行うが、11月は11日11時と1が並ぶ日に『ONE FESTIVAL』の続報を発表した。事業運営部・望月雄太氏は、4万人プロジェクトの経過を「約2万人の方々にお申込みいただいた」と報告。その意義をこう説いた。
「ラグビーも集客できるということを広く、多くの方に知ってもらうことに大義があると感じています。昨年リーグワンを連覇し、ラグビー界を引っ張る存在だと自負している。我々のチームが多くのお客さんを集められなければ、ラグビー界の発展はないと思っている。多くの方に来ていただき、ラグビーもサッカーに負けない集客があるというところをアピールしたい」
ブレイブルーパスが打ち出す『ONE FESTIVAL』とは「1」という数字にこだわる。当然、今季の1位を目指すことも含まれていると想像するが、開幕戦では6つの「1」を打ち出している。
①V2王者と初代王者による対決
②日本一愛のあるファン『ONE LUPUS』
③世界No.1司令塔リッチー・モウンガの日本ラストシーズン
④日本一・金賞受賞歴のあるキッチンカー
⑤日本最大規模のラグビー体験会
⑥日本ラグビー界初の愛犬と一緒に観戦できるドッグシート
④については、日本一や金賞など各グルメ賞に輝いたキッチンカー50台がスタジアム周辺に集結する。10月8日にサービス開始した「BRAVE LUPUS デジタルトレカ -猛勇狼士録-」の限定カードを来場者全員にプレゼント。⑥のドッグシートのほか、コリジョン升席というユニークな席種を設置し、4万人の集客を見込む。
選手たちも4万人への期待感をこう口にする。
「すごくワクワクしている。4万人以上となるとプレーオフ決勝の舞台くらいなので、あの感覚を開幕戦から味わえる。しかも僕らのホーム、味の素スタジアムで体験できるというのはすごく特別なことです。事業部だけではなく、選手みんなもいろいろ広めていく手伝いをするということで、チームとして一丸となって向かっていくいいプレジェクトだと思うし、いいチャレンジだと思う」(FL佐々木剛)
「東芝というチームだけではなく、ラグビーが注目される大切なゲームだと思う。いろんなメディアに出て、ラグビーが注目されると思うし、それを見て次からも人が来ていただけると思う。多くの人に来ていただき、僕らもいいラグビーをして、ラグビーが楽しいと広がっていけばと思っている。開幕4万人というのは僕らにとってもいいプロジェクト」(CTB眞野泰地)
ワクワクを胸に抱くのは、指揮官も同じ。トッド・ブラックアダーHCは4万人プロジェクトの成功を誓う。
「選手ふたりと一緒でワクワクする気持ちが一番。自分自身、夢は大きく、目標は高いことが好きなので、クラブとしてそれだけ高い目標を設定したので、一緒にがんばっていきたいし、このクラブにいて本当に良かったと思う。できないと思われるくらいの高い目標はやりがいがある。我々は来てくれたファンにインスピレーションを与えるラグビーをしていると自負しているが、4万人来ていただけたら、それだけ多くのインスピレーションを与えられる。今は夢の段階なので、ここからきちんと現実に移行していきたい」
2連覇のチームが全体で1番早くオープニングゲームを迎えることが、リーグ戦の幕開けとしては相応しい気もするが、王者ブレイブルーパスは2季連続で2日目に開幕戦を迎える。初代王者のワイルドナイツは初日だったものの、2代目のクボタスピアーズ船橋・東京ベイも23-24シーズンは2日目に登場。リーグとしてはその考えはないようだ。12月14日には同じ関東圏の神奈川・日産スタジアムで横浜キヤノンイーグルスvs.静岡ブルーレヴズが開催。秩父宮ラグビー場では全国大学選手権3回戦も行われ、ラグビーファンの頭を悩ませるスケジュールとなっている。
(文・写真/杉浦泰介)