りくりゅう、当面はプロとして活動。将来的に「メンタル面にも寄り添える」指導者へ
“りくりゅう”こと三浦璃来/木原龍一組(木下グループ)は28日、都内で引退会見を行なった。木原は、指導者に向けた資格取得に「4~5年はかかるのではないか」と見通しを述べた。三浦も「技術だけでなくメンタル面にも寄り添えるコーチになれるように」と学ぶ必要性を強調した。2人は当面、プロスケーターとして活動し、ペアの競技人口の拡大に尽力する。会見場には約60媒体、200人が詰め掛けた。

2026年度から、日本スケート連盟主催・主管の競技会でコーチとして指導する場合、日本スポーツ協会(JSPO)公認スケートコーチ資格の取得が義務付けられている。かねてから木原と三浦は日本人ペア指導者になるとを語っていたが、当面はプロ活動に比重を置く。
三浦はこう語った。
「引退すると思いながら滑り続けて、その時は引退したらすぐにコーチになりたいなと思っていました。しかし、今年からコーチの資格を取らないといけないとお話をいただき、現実的に考えて、どうやって指導するのかなど、まだまだ私たちは学ばないといけないことがたくさんあります。コーチングをするのは、だいぶまだ時間がかかると思っています。私たちも技術だけじゃなくて、生徒ひとりひとりをきちんと見て、寄り添い合えるメンタル面もサポートできるコーチになりたいなと思っています」
続いて、木原。
「しばらくは日本のみなさまにペアを知っていただく活動をしていきたいなと思っています。指導の勉強だったり、資格の関係もあり(本格的な指導者転身は)4~5年かかるのではないかなと思います。自分たちは怪我などいろいろなことを経験させていただいた。その経験を生徒たちに伝えていけるようにしたいです。現役時代、技術だけでは勝てないとたくさん学びました。栄養、メンタルも大切なのでそういった面もサポートしていきたいなと思っています」
さらに、三浦は抱負を口にした。
「私がペアの世界に入って11年経つんですけど。全日本選手権では表彰台が埋まらない時期がすごく多かった。そういったことを私たちは経験してきたので、将来的には自分たちの生徒だけで表彰台を埋めたいなと気持ちは強く持っています」
木原は、「まだまだ日本のペアスケーターは少ない。全日本選手権でも(ペアの参加数が)1グループというのが当たり前になっている。将来的に2グループ、3グループできるような日本になってほしい」と三浦に同調し、続けた。
「オリンピックだけで終わらずに、まずはプロとしての活動し、もっとペアを知っていただきたい。スケートの入り口がシングルではなく、“ペアスケートを見て将来的にペアをやりたいからいまスケートをやっているんだ”という子どもたちを増やしていきたいなと思っています」
会見に同席した木下グループ・木下直哉社長は「将来的には2人のアカデミーをつくりたいと思っている」と展望を述べた。
(文・写真/大木雄貴)