一見、何の関係もないように思える野球と銀行だが、どちらも近年、失敗を続けてきた分野であるという点で、多くの共通項がある。経済、スポーツの視点から、それぞれの専門家が「日本失敗」の真相を追求する対論集。野球と銀行の失敗の背景には、日本と日本人そのものの問題が見え隠れすると指摘する。「国民・市民無視のルール」「二者択一的発想」「中途半端な改革姿勢」など、日本全体に蔓延する問題点を浮かび上がらせる。

第1章 ルールは誰のためにあるか
第2章 無責任国家・日本
第3章 戦略なき日本
第4章 なぜ日本は変われないのか
第5章 日本の活路

(東洋経済新報社/定価:1600円+税/木村剛+二宮清純)