◇6月29日 ニンジニアスタジアム 2,916人 
 愛媛FC 1−1 アビスパ福岡
【得点】
[愛媛] 金守(36分)
[福岡] ハーフナーマイク(28分)

「ホームの4試合で勝ち越したい」。望月一仁監督は6月に入って1つの目標を掲げていた。結果、ホームゲームは1勝3分。地元で7試合連続の勝ち点をあげることはできた。しかし、「勝ち切る試合をしたい」との第2クールの目標を考えると、物足りない勝ち点1だった。

 立ち上がりから両チームは激しい攻守の切り替えでチャンスをつくる。しかし、先制したのは福岡。28分、福岡はサイドの切り崩しから中央へ折り返して、MF鈴木惇が強烈なミドルシュートを放つ。これが愛媛GK多田大介の手をはじき、コーナーキックを勝ち取る。そのコーナーを押し込んだのがFWハーフナーマイク。194センチの長身を活かし、頭で合わせて自身リーグ戦初ゴールを生み出した。

 愛媛が追いついたのは38分だった。左サイドへの侵入からMF赤井秀一が低いクロスを入れる。DFとGKの間にうまく入ったボールに勢いよく飛び込んだのがDF金守智哉。ダイビングヘッドでそのままゴールネットに突き刺した。22日の横浜FC戦でプロ初ゴールをあげたキャプテンの一発で愛媛は1−1で試合を折り返す。

 後半、立ち上がりから主導権は愛媛にあった。中盤からボールをつなぎ、前を向いてプレーできる展開が続く。後半4分には若林学、大木勉の2トップがワンタッチでつないで、最後は赤井がボレーシュートをみせるが、ボールをとらえきれず、絶好のチャンスを逃した。

 さらにMF横谷繁、DF高杉亮太が相次いで前線にクロスをあげたものの、決めきることができない。ならばと若林、横谷が積極的にミドルシュートを打つが、ゴールの枠外にそれた。

 愛媛はディフェンスこそ相手の攻撃の芽を早めに摘み取り、粘り強かったが、逆転ならず。三木良太、笹垣亮介と終盤に投入されたFWも得点を奪うことができなかった。次節(5日)はアウェーで4位のベガルタ仙台戦、9日にはホームで首位サンフレッチェ広島戦と愛媛は上位との対戦が続く。第2クールの大きなヤマ場となる2試合になりそうだ。

<両チームメンバー>
愛媛FC
GK 21 多田大介
DF 28 高杉亮太
    3 金守智哉
    4 南祐三   
   14 三上卓哉
MF 16 赤井秀一
   17 キムテヨン
   22 横谷繁
   18 江後賢一   
FW 20 大木勉 → 19 笹垣亮介(77分)
   30 若林学 → 9 三木良太(81分)

アビスパ福岡
GK  1 神山竜一
DF  6 布部陽功
    3 山形辰徳
    5 長野聡 
   13 柳楽智和
MF 18 鈴木惇 → 15 中払大介(74分)
   14 中村北斗
    8 タレイ     
   16 久永辰徳 
FW  9 黒部光昭 → 19 大久保哲哉(65分)
   20 ハーフナーマイク → MF 17 中島崇典(86分)

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