◇9月27日 鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム 11,897人
 徳島ヴォルティス 5−0 愛媛FC
【得点】
[徳島] 石田(18分、81分)、麦田(60分)、菅原(70分)、大西(84分)

 四国のライバルとはいえ、相手はここ17戦未勝利の最下位クラブ。今季2戦2勝と圧倒してきた徳島に愛媛はなすすべなく敗れた。いつもは温かい声援を送るサポーターが選手たちにブーイングを浴びせたのも無理はないゲームだった。

 立ち上がりから愛媛は中盤でボールをキープされ、守りに回る時間が長い。18分には右サイドでMF麦田和志に突破を許し、DF挽地祐哉へ折り返したボールが前線に送り込まれる。これをFW石田祐樹にピンポイントで合わされた。愛媛は先制を許し、劣勢に立たされる。

 前半、わずかシュート2本に抑えられた攻撃陣は、後半に入ってエンジンがかかり始める。後半6分には7試合ぶりに先発復帰したFW大木勉がひとりで持ち込み、左足を振りぬくが、枠を捉えきれない。

 すると後半15分、クリアボールが右サイドにいた麦田にわたり、シュートを放たれる。難しい角度ながらゴールネットが揺れ、愛媛には痛い2点目が入った。さらに10分後、MF米田兼一郎の縦パスを石田にヒールでつながれ、抜け出したFW菅原康太に押し込まれて3失点。これで緊張の糸が切れてしまった。

 後半36分には相手のスルーパスにあっさりと突破を許し、右サイドのMF大島康明がシュート。DF金守智哉がこれをゴール外にかきだそうとするも、石田に押し込まれた。さらに3分後には、途中交代で入ったばかりのFW大西孝治にJ初ゴールを献上。前節の広島戦に続く大量失点で愛媛には攻守ともに精彩を欠いた一戦だった。

 気落ちしていたせいもあっただろうが、愛媛には最後まで貪欲にボールを追う姿勢が見られなかった。最終クールに入っても浮上のきっかけがつかめない3連敗。目標としていた6位はおろか、前年の順位(10位)を守ることすら厳しい状況になってきた。愛媛は次節(10月5日)、ホームでザスパ草津と対戦する。

<両チームメンバー>
愛媛FC
GK  1 川北裕介
DF 28 高杉亮太
    3 金守智哉
    5 星野真悟  
   14 三上卓哉
MF 10 宮原裕司
   27 青野大介 → 16 赤井秀一(53分)
   22 横谷繁 
   18 江後賢一      
FW 11 田中俊也 → 30 若林学(67分)
   20 大木勉 → 9 三木良太(80分)

徳島ヴォルティス
GK  1 島津虎史
DF 16 挽地祐哉
   31 登尾顕徳
    6 西河翔吾
   30 藤田泰成
MF 35 倉貫一毅
    8 米田兼一郎 → 5 ダ・シルバ(85分) 
   17 麦田和志 → 25 大島康明(77分)
   20 玉乃淳
FW 28 菅原康太 → 34 大西孝治(83分) 
   14 石田祐樹 

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