メジャーリーグのプレーオフ・ディビジョンシリーズは7日、ア・リーグの2カードが行われ、2勝1敗と王手をかけていたボストン・レッドソックス(ワイルドカード)とタンパベイ・レイズ(東地区優勝)が勝利して、リーグチャンピオンシップへの進出を決めた。チャンピオンシップは11日からスタートする。
 シカゴ・ホワイトソックス(中地区優勝)との第3戦を敵地で落としたレイズだったが、第4戦はB.J.アップトンの2打席連続ホーマーなどで試合を優位に進める。1点を返された5回には岩村明憲がヒットでチャンスメイクし、貴重な5点目のホームを踏んでリードを広げた。結局、試合は6−2の快勝。レイズは初のプレーオフ進出ながら、シーズン中の勢いそのままにディビジョンシリーズを通過した。

 一方のレッドソックスは2点をリードして迎えた8回、リリーフでマウンドに上がった岡島秀樹が2死無走者から四球を与え、降板する。すると、後続の投手が走者をため、2点タイムリーを打たれて同点。レッドソックスベンチにはイヤなムードが漂う。ところが最終回、ロサンゼルス・エンゼルス(西地区優勝)がスクイズ失敗で勝ち越しのチャンスを逃すと、レッドソックスはルーキーのジェド・ローリーがタイムリー。サヨナラで2年連続のリーグチャンピオンシップ進出を決めた。

 これで今季のプレーオフは両リーグともにディビジョンシリーズが終了。ナ・リーグのチャンピオンシップ、ロサンゼルス・ドジャース(西地区優勝)−フィラデルフィア・フィリーズ(東地区優勝)は10日からスタートする。

◇ア・リーグ
 アップトン、2打席連続HR(レイズ3勝1敗、USセルラー・フィールド)
タンパベイ・レイズ     6 = 101210100
シカゴ・ホワイトソックス 2 = 000101000
勝利投手 ソンナンスティン(1勝0敗)
敗戦投手 フロイド(0勝1敗)
本塁打   (レ)アップトン2号ソロ、3号ソロ
       (ホ)コナーコ2号ソロ、ダイ1号ソロ

【岩村成績】
 5打数2安打
第1打席 三直
第2打席 左飛
第3打席 右前安打
第4打席 空振三振
第5打席 左二塁打

 ローリー、サヨナラ打(レッドソックス3勝1敗、フェンウェイ・パーク)
ロサンゼルス・エンゼルス 2 = 000000020
ボストン・レッドソックス   3 = 000020001×
勝利投手 デルカーメン(1勝0敗1S)
敗戦投手 シールズ(0勝1敗)