11日(日本時間12日)、U-20サッカー日本代表は「U-20ワールドカップ」決勝トーナメント1回戦でU-20チェコ代表と戦い、2−2で迎えたPK戦の末に敗れた。日本はDF槙野のゴールなどで2点を先行したが、同点に追いつかれた。

◇7月12日、カナダ・ビクトリア
U-20日本代表 2−2【PK3−4】 U-20チェコ代表
【得点】
[日] 槙野智章(22分)、森島康仁(47分)
[ス] クデラ(74分)、マレシュ(76分)
 決して勝てないゲームではなかった。

 序盤、日本は粘り強く戦った。開始早々の2分、左サイドを崩され、フィニッシュまで持ち込まれる。17分にも右サイドでDF内田が振り切られて、わずかに右へ外れるシュートを打たれた。だが、押し込まれながらも得点は許さなかった。

 待望の先制点が生まれたのは前半22分。MF柏木の狙いすました左CK。相手選手同士の間にポッカリ空いたスペースに飛び込んだDF槙野が頭で合わせ、左隅に決めた。
 後半開始早々にもPA内でパスを受けたMF田中がファウルを誘い、PKを獲得。キッカーのFW森島が左上に豪快に蹴りこんで、リードを広げた。

 だが、2点をリードした途端、日本は守勢に回る。後半27分には、FW河原に代わってピッチに入ったばかりのFW青木がPA内で痛恨のファウル。MFクデラに右上へ決められて、1点を返された。
 
 さらに、そのわずか2分後、DF福元がPA内でFWフェニンを倒して、再びPKを献上した。GK林はMFマレシュのキックのコースを読みながらも、止められず。日本はわずか3分間で2点のリードを失った。

 悪い流れを変えることはできなかった。後半34分にマレシュが2枚目のイエローカードを受けて退場。日本は1人少ないチェコを攻め立てるが、勝ち越し点を奪うことができない。同点のまま突入した延長後半11分には、波状攻撃からPA内でこぼれ球を拾ったMF香川がシュートを放つも、DFに阻まれた。120分戦い抜いて勝負がつかず、試合はPK戦に突入した。

 1人目から3人連続で成功させるチェコに対し、日本は1人目のDF安田がコースを読まれて痛恨の失敗。2人目の青木、3人目の槙野はネットを揺らしたが、4人目の森島も止められてしまう。そして、3−3で迎えたチェコの5人目MFオクレシュテクが冷静に右下に沈めた瞬間、日本のベスト16での敗退が決まった。

 今大会、日本はグループリーグで2勝1分けという好成績で1位通過を果たし、99年大会の準優勝以来の上位進出が期待されていた。

<日本代表出場選手>

GK
林彰洋
DF
福元洋平
槙野智章
安田理大
内田篤人
MF
青山準
田中亜土夢
⇒藤田征也(78分)
梅崎司
⇒香川真司(110分)
柏木陽介
FW
森島康仁
河原和寿
⇒青木孝太(70分)