4日(日本時間5日)、U-20サッカー日本代表は「U-20ワールドカップ」1次リーグF組第2戦でU-20コスタリカ代表と戦い、1−0で勝利。2連勝で3大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。スコアレスで迎えた後半22分、MF田中が決勝点を挙げた。

◇7月4日、カナダ・ビクトリア
U-20日本代表 1−0 U-20コスタリカ代表
【得点】
[日] 田中亜土夢(67分)
 快勝した初戦のスコットランド戦とは勝手が違った。
 序盤から、身体能力の高いコスタリカ相手に苦しんだ。前半15分、自陣PA左に放り込まれた浮き球のボール、主将のDF福元が相手のMFペレスに競り負けた。ペレスがGK林の至近距離から右足で狙ったシュートは、わずかにゴール右へ外れて九死に一生を得た。
 
 押され気味の展開だったが、後半22分、流れるような攻撃からネットを揺らした。ゴール前でボールを持ったFW森島が左サイドを走る梅崎へ。梅崎の狙いすました折り返しをファーサイドのMF田中が右足で押し込んだ。「すごく厳しい時間帯が続いたけど、いい時間帯に1点がとれた」(田中)。値千金の先制弾だった。

 その後はコスタリカの猛攻にさらされた。後半ロスタイム、右CKをDFゴンザレスが頭で合わせ、枠内へシュートが飛ぶ。だが、GK林が鋭い反応で弾き、ゴールを許さなかった。何とか逃げ切り、グループリーグ2連勝を果たすとともに、3大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。

 既に決勝トーナメント進出が決定した日本は、7日(日本時間8日)、グループリーグ最終戦でナイジェリアと対戦する。

<決勝ゴールを奪った田中亜土夢選手のコメント>
「(決勝ゴールの場面では)中央からサイドにボールがいき、自分の中ではフリーで打てた感じだった。梅崎さんのボールがすごくよかった。中2日の試合ということもあって、すごく厳しい時間帯が続いたけど、いい時間帯で1点獲れたと思う。この舞台で点を決めることができたのは自信になった。まだあと1試合残っている。決勝T進出は決まったが、次の試合に向けて、チームとして一つになって、やっていきたい」

<主将・福元洋平選手のコメント>
「初戦は自分たちの勢いでやれた部分があったが、今回は相手にも勢いがあった。相手は勝ちたいという気持ちを前面に出してきたけど、チーム一丸となって勝つことができたので、よかった。選手一人一人が最後まで戦ってくれた。やられる場面もあったが、最後の最後のところで体を張って守れた。これから勢いが出る勝ちだと思う(決勝点については)いい感じになりかけていたので、そろそろ前がやってくれるだろうと思っていた。本当にきれいな形で亜土夢が決めてくれた」

<日本代表出場選手>

GK
林彰洋
DF
福元洋平
槙野智章
安田理大
内田篤人
MF
青山準
田中亜土夢
⇒藤田征也(80分)
梅崎司
柏木陽介
⇒森重真人(90+1分)
FW
森島康仁
河原和寿
⇒青木孝太(76分)