いよいよ2009年も終わりが近づいてきました。今年もたくさんの読者にご愛読いただきましたこと、心より感謝申し上げます。
 さて、2009年はワールド・ベースボール・クラシックで日本代表が連覇を飾ったのを皮切りに、ゴルフ界では石川遼がプロとしては史上最年少でマスターズに出場。さらには池田勇太との激戦の末に、こちらも史上最年少で賞金王を獲得するなど、飛躍の年となりました。また、野球界では新星のごとく現れた152キロ左腕の菊池雄星(花巻東)の話題が尽きないなど、数多くのスポーツトピックスが誕生しました。2010年は2月にはバンクーバー冬季五輪、6月にはサッカー南アW杯と大きな大会が目白押し。09年以上にスポーツ界が盛り上がること必至です。
 今回は当サイトへの1年間のご愛読に感謝し、プレゼントをご用意しました。アンケートにお答えいただいた方の中から、アスリートの直筆サインを差し上げます!
★プレゼント★
〇プロ野球・尾花高夫新監督(横浜)サインボール
〇プロ野球・西村徳文新監督(千葉ロッテ)サインボール
〇サッカー日本代表・中澤佑二選手サイン入り漫画『中澤佑二物語』
〇サッカー日本代表・岡崎慎司選手サイン色紙
〇プロボクサー・長谷川穂積選手サイン色紙
〇バンクバー五輪カーリング代表・本橋麻里選手サイン色紙
〇JRA騎手・三浦皇成選手サイン色紙
〇プロバスケットボールプレーヤー・田臥勇太選手サイン色紙
〇元プロテニスプレーヤー・杉山愛選手サイン色紙
〇福田健二(愛媛FC)&村上幸史(ベルリン世界陸上槍投げ銅メダリスト)連名サイン色紙

 ご希望の方はより、本文の最初に「年末年始プレゼント希望」と明記の上、「2010年、あなたが注目するスポーツまたは選手とその理由」、お名前、ご連絡先、商品名(いずれか第3希望まで)を明記の上、サイトへのご感想などがございましたら、お書き添えの上、ご応募ください。当選は商品の発送をもってかえさせていただきます。なお、いただいた個人情報はプレゼントの抽選、発送以外の業務には使用致しません。多数のご応募、お待ちしております。
※締切:2010年1月5日(火)まで。

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 格闘技からサッカー、駅伝までもりだくさん! 〜年末年始スポーツスケジュール〜

★12月31日★
<Dynamite!!> 目が離せない魔裟斗ラストマッチ 吉田vs.石井は石井有利か
 2001年にスタートした大みそかの格闘技イベントも9年目を迎える。今回はひとつの時代の終焉と始まりを告げる大会になりそうだ。
 まずは2000年代の格闘技界を牽引してきた魔裟斗が、大みそかの試合を最後に現役を引退する。相手はオランダのシュートボクサー、アンディ・サワー。過去2戦2敗と魔裟斗がK-1で唯一、勝ったことがない宿敵だ。「最後にアイツにオレがリベンジするというストーリーなんです。オレが倒すという運命なんですよ」。対戦カード発表で本人が語ったように、サワーとの引退試合は魔裟斗が最も望んでいた組み合わせだった。

 過去2度の対戦はトーナメントの連戦の中で行われたもので、ワンマッチでの激突は初めて。サワーはスロースターターで立ち上がりが悪い傾向があるだけに、魔裟斗としては相手の体が温まる前に試合を終わらせたい。また今回の一戦は、3分5R(延長1R)の特別ルールで実施される。ファンとしては現役最後の雄姿を1Rでも1秒でも長く観たいところだろうが、長引けば百戦錬磨のサワーも本領を発揮する。魔裟斗が有終の美を飾るならKO決着。判定ならサワーと予想する。

 新時代への扉を開くのが、総合格闘技デビュー戦となる石井慧だ。北京五輪柔道の金メダルから格闘家転向を表明して1年。ついに“60億分の1”を目指す男が、そのベールを脱ぐ。対戦相手は同じく五輪柔道金メダリストの吉田秀彦。“金メダリスト対決”として話題性は充分だが、年齢は吉田40歳、石井23歳。吉田はここ5試合で1勝4敗と精彩を欠いており、若さと勢いでは石井が断然有利だ。
 吉田が唯一アドバンテージがあるのは経験だが、この点も石井は1年間の準備期間中に海外修行を積むなど、総合への対応は充分のはずだ。吉田が勝機を見出すとすれば、一日の長がある打撃で主導権を奪い、早く一本に持ち込むことだろう。

 本来、この大みそかはDynamite!!と戦極が別々に興行を打つ予定だった。しかし、戦極側がイベントを中止し、Dynamite!!に参戦する形になった。今回のイベントではエンターテインメント性も取り入れたDREAMと、競技性を重視する戦極が、それぞれの看板選手を出して対抗戦を実施する。異なる路線を歩んできた2つのメジャー団体の交わりが2010年の格闘界に新たな動きを呼ぶ契機となるかもしれない。

▼FieLDS Dynamite!! 〜勇気のチカラ2009〜 (さいたまスーパーアリーナ、15:00)

対戦カード
<K-1甲子園リザーブファイト>
 藤鬥嘩裟(勇志国際高)×日下部竜也(愛知県立豊田高)
<K-1甲子園準決勝>
 嶋田翔太(私立西武台高)×石田勝希(初芝立命高)
<K-1甲子園準決勝>
 HIROYA(セントジョーンズインターナショナルハイスクール)×野杁正明(至学館高)
<スーパーハルクトーナメント決勝戦>
 ミノワマン(フリー)×ソクジュ(カメルーン/チーム・クエスト)
<K-1ヘビー級ワンマッチ>
 西島洋介(AK)×レイ・セフォー(ニュージーランド/レイ・セフォー・ファイト・アカデミー)
<DREAMヘビー級ワンマッチ>
 ゲガール・ムサシ(オランダ/レッドデビル・インターナショナル・ジュロージン)×ゲーリー・グッドリッジ(カナダ/フリー)
<DREAMvs.SRC対抗戦>
 アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー)×藤田和之(藤田事務所)
<DREAMvs.SRC対抗戦>
 高谷裕之(高谷軍団)×小見川道大(吉田道場)
<DREAMvs.SRC対抗戦>
 所英男(チームZST)×キム・ジョンマン(韓国/コリアン・トップチーム)
<DREAMvs.SRC対抗戦>
 柴田勝頼(LAUGHTER7)×泉浩(プレシオス)
<DREAMvs.SRC対抗戦>
 桜井“マッハ”速人(マッハ道場)×郷野聡寛(GRABAKA)
<DREAMvs.SRC対抗戦>
 山本“KID”徳郁(KRAZY BEE)×金原正徳(パラエストラ八王子/チームZST)
<DREAMvs.SRC対抗戦>
 川尻達也(T-BLOOD)×横田一則(GRABAKA)
<DREAMvs.SRC対抗戦>
 青木真也(パラエストラ東京)×廣田瑞人(フリー)
<DREAMvs.SRC対抗戦>
 メルヴィン・マヌーフ(オランダ/ショー・タイム)×三崎和雄(フリー)
<雷電杯>
 吉田秀彦(吉田道場)×石井慧(北京五輪柔道100kg超級金メダリスト)
<魔裟斗引退試合> 
 魔裟斗(シルバーウルフ)×アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシングオランダ)

★1月1日★
<ニューイヤー駅伝> 若手台頭の日清グループに注目
 全国6地区の予選を突破した37チームが、元日の上州路を舞台に「駅伝日本一」を決める「第54回全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)」。今年の優勝候補筆頭に挙げられるのは、東日本で7区間のうち5区間で区間賞をとり優勝した日清食品グループだ。今春、1万メートルで日本歴代3位の記録を出した新人・佐藤悠基、全日本実業団1万メートルで日本人トップを誇る北村聡ら若手を中心に前回2位の雪辱を狙う。
 そして忘れてならないのが西の雄、コニカミノルタと中国電力だ。00年代、6度の優勝を誇るコニカミノルタは5000メートル日本記録保持者のエース松宮隆行が明暗を分けそうだ。中国電力は世界を知る佐藤敦之や油谷繁、尾方剛のベテラン勢に加えて中堅どころも充実している。さらに藤森憲秀ら故障者が復帰し、ほぼ万全の体勢で復活を目指す。そのほか、初マラソン日本最高記録保持者の藤原正和擁する東日本2位のHonda、前回3位の旭化成、前回覇者の富士通にも注目だ。
 
▼第53回全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝) 9:05スタート(前橋市・群馬県庁発着)

出場チーム
<東日本>
日清食品グループ、Honda、コニカミノルタ、JALグランドサービス、カネボウ、SUBARU、東京電力、JR東日本、富士通、ヤクルト、日立電線、小森コーポレーション、プレス工業、自衛隊体育学校
<北陸>
YKK、高田自衛隊
<中部>
トヨタ自動車、NTN、スズキ、トヨタ紡績、愛知製鋼、愛三工業
<関西>
大塚製薬、佐川急便、山陽特殊製鋼、四国電力、NTT西日本、大阪府警
<中国>
中国電力、JFEスチール、マツダ、中電工
<九州>
安川電機、旭化成、トヨタ自動車九州、九電工、三菱重工長崎

<サッカー天皇杯決勝> ガンバ、2年連続の戴冠か!?
 天皇杯全日本サッカー選手権大会は今年度で89回目となる。決勝は2010年元旦、国立競技場で行われる。
 決勝へ進出したのは名古屋グランパスとガンバ大阪。名古屋が勝てば10年ぶり、G大阪が勝てば2年連続での天皇杯制覇となる。
 名古屋はリーグ戦で9位に沈んだが、ACLとの並行日程に苦しんだ感がある。天皇杯では手堅い試合運びで決勝まで駒を進めてきた。今季ベスト4まで勝ち残ったアジアでの戦いに再挑戦するためにも、是が非でも天皇杯を手中に収めたい。
 対するガンバもリーグ戦で優勝候補にあげられながら負傷者が続出、序盤に大きく出遅れた。徐々にメンバーが揃ってきた中盤からは調子を取り戻し、最終的に3位でフィニッシュ。優勝までは届かなかったものの、ACL出場権を獲得した。09年元旦には柏レイソルを延長戦の末1対0で破り、18年ぶりに同大会を制している。昨季のアジアチャンピオンにとって、翌年に無冠で終わるのは屈辱以外の何物でもない。
 名古屋とG大阪の今シーズンの対戦成績は2勝で名古屋に分がある。
 実力がありながらリーグ戦ではタイトルに届かなかった両クラブ。決勝戦にかけるモチベーションは高い。
 果たして10年元旦の国立ではどちらのキャプテンがトロフィーを高々と掲げることになるのだろうか。

▼第89回天皇杯決勝 名古屋グランパス × ガンバ大阪 (国立競技場、14:00)

★1月2、3日★
<箱根駅伝> 日大3冠!? それとも東洋大連覇か!?
 東京〜箱根間の計217.9キロを1チーム10人の学生ランナーが走り抜く「第86回東京箱根間往復大学駅伝競走」。20チームが出場する今年は例年以上に混戦模様の展開となりそうだ。出雲駅伝、全日本大学駅伝を制したのは日本大学だ。しかし、箱根では外国人選手の起用が1人となるため、3冠は一筋縄ではいかない。前回大会経験者を中心に日本人選手の走りがカギを握る。最終学年となったエース・ダニエルがどんな快走を見せてくれるのかにも注目したい。前回の覇者・東洋大は今回も優勝候補の一角に挙げられている。前回、驚異的な走りを見せた柏原竜二。1年を経て、どんな走りを見せてくれるのか。チームとしても出雲3位、全日本2位と順調そのもの。スタミナ勝負の箱根に強い選手が顔を揃えているだけに、連覇も夢ではない。
 復活を目指すのが前回優勝候補ながら13位と転落した駒澤大学だ。13年ぶりの予選会ではトップ10に入った深津卓也(3位)、高林祐介(8位)、宇賀地強(9位)の4年生トリオを軸に歴代最高タイムでトップ通過を果たした。選手層は厚く、大八木弘明監督の手腕にも注目したい。そのほか有力選手が顔を揃える早稲田大や、関東予選を1位通過し、全日本でも3位に入った明治大も有力視されている。1年生ながら予選会でトップタイムを記録した村沢明伸(東海大)、11月の日体大記録会1万メートルで28分13秒92の好記録をマークした長谷川裕介(上武大)の走りも楽しみだ。
 優勝のみならず、毎年熾烈を極めるシード権争いも箱根ならではの醍醐味。果たして、今大会ではどんなドラマが待っているのか。

▼第86回箱根駅伝
2日 8:00往路スタート/大手町〜箱根・芦ノ湖(5区間108km)
3日 8:00復路スタート/箱根・芦ノ湖〜大手町(5区間109.9km)

<参加チーム>
東洋大学、早稲田大学、大東文化大学、中央学院大学、山梨学院大学、日本大学、明治大学、中央大学、駒澤大学、東京農業大学、上武大学、日本体育大学、帝京大学、城西大学、専修大学、青山学院大学、東海大学、亜細亜大学、法政大学、関東学連選抜